アダルトチルドレン(AC)とは、「幼少期のトラウマや家庭環境により、大人になっても生きづらさを抱える人々」のことです。
アダルトチルドレンの人々は、人生において特に人間関係で苦労しがちです。
両親からの影響によって、対人関係の恐怖や不信が、仕事や恋愛などでも表れてしまい、満足いく結果を出せないことが多いのです。
- アダルトチルドレンの特徴とは?
- アダルトチルドレンを生み出す原因
- アダルトチルドレンのタイプ
- アダルトチルドレンの症状
- アダルトチルドレンの回復に向けて
この記事を読めばアダルトチルドレン(AC)の特徴や意味、原因が理解できて、アダルトチルドレンの回復に役立てることが出来ます。
アダルトチルドレン(AC)から回復して、よりよい人生を歩みましょう。
目次
アダルトチルドレンとは?
アダルトチルドレン(Adult Children)という言葉は、「幼少期に機能不全家族という家庭環境で育ち、親の暴力や虐待や精神的虐待、性的虐待、ネグレクト(育児放棄)などの影響でトラウマを抱えてしまい、大人になってからも社会や人生で生きづらさを抱える人々」を意味する言葉です。
アダルトチルドレン(AC)という言葉は、アメリカのアルコール依存症(Alcoholics)の治療の現場でソーシャルワーカーやカウンセラーなどの専門家から広がり始め注目されたました。
当時、アルコール依存症の大人のいる家庭環境で育った子どもたちは、幼少期に両親から無条件の愛情を感じられずに育てられ、両親との親密さを学べず、逆に非常に過酷な状況でトラウマや不安を抱えていました。
すると子どもたちは共通して、成長して大人になっても、過去の家庭環境のトラウマが原因となり、周囲の人間関係におけるコミュニケーションの問題をはじめ、様々な心理的な生きづらさや身体的な症状を抱え、人生に困難を感じるようになっていたのです。
このことから「アダルトチルドレン・オブ・アルコホリクス= Adult Children of Alcoholics 」と命名されたのですが、その呼び名が省略されてアダルトチルドレンと呼ばれています。
また当時は、アダルトチルドレンの言葉の意味の定義が「アルコール依存症」のみとなっていましたが、子どもの不具合や生きづらさの影響を受ける親の条件は「アルコール依存症」の親に限りません。
社会の実情が明らかになるにつれアダルトチルドレンの定義は、本来のアルコール依存症の意味から変化して「機能不全家族で育った子ども」という表現になり、親の対象に対する解釈の幅が広がっています。
現在の日本でも同様の言葉の定義で使われています。
そして、アダルトチルドレン(AC)という言葉は誤解されがちですが、病気や診断名ではなく「人々を表す概念」の言葉です。
自らを「機能不全家族で育って生きづらさがある」認識し自覚することで、問題解決やACを回復するための足掛かりにする言葉となっています。
アダルトチルドレンの特徴
アダルトチルドレン(AC)の特徴は、情緒や考え方においてマイナス感情やマイナスの思考パターンを持っていることがあげられます。
たとえば、不信感、不安感、緊張感、落ち込みや恨みなど、健全な人に比べてマイナス感情が大きいのです。
また、情緒や思考面の特徴以外にも、身体面、行動面の特徴があると言われます。
心理面の特徴
アダルトチルドレンの心理面の特徴は、安全感と信頼間の欠如による「不信」、愛情希求と不全感・被害感である「恨み」、そして過度の警戒感と感情否認である「緊張」「不安」です。
これらは、機能不全家族の中で生き抜くうえで学習されたものです。
また、自尊心が極めて低く、自分の存在価値を他者の承認の中に求めることになります。
その結果、人へのしがみつきが起こり、共依存的な関係を築きやすくなります。
ウェイン・クリッツバーグが提唱する特徴
アメリカのセラピスト、ウェイン・クリッツバーグはアダルトチルドレンの特徴を4つ(情緒・思考・身体・行動)にわけてあげています。
- 情緒面の特徴 恐怖、寂しさ、恥(自己否定感)、罪悪感、感情鈍麻
- 思考面の特徴 白黒思考、強迫思考、優柔不断
- 身体面の特徴 肩こり、胃腸障害、アレルギー
- 行動面の特徴 嗜癖(しへき)、危機志向的生き方、親密性の問題、きまじめ、操作性振る舞い、過剰適応、強迫行動
情緒面の特徴では、根底のマイナス感情が強いため、健全な人よりも漠然とした生きづらさを抱えています。
また、否定されていると感情を感じることはつらいことなので、防御的に感情が感じられなくなることがあります。
これが感情鈍麻です。
思考面の特徴では、まず親が思考面で偏っているために、子どもにも偏りが移ります。
アダルトチルドレンは、べき思考(例:男は男らしくいるべき等)や白黒思考(極端に白黒つけたがる思考)で柔軟性が欠けています。
そして、強迫思考(例:こうしないと必ず悪いことが起きる等、自分の行動を縛り付けるような思考、手洗いを何度もしたり、鍵がかかったか何度も確認するのも同じような強迫性のパターン)も良く見受けられます。
身体面の特徴としては、上の例はかなり限定されていますが、現在としては「ストレス」から来るもの全般という理解で良いかと思われます。
機能不全家族で育った子どもは、社会に出てからもストレスを通常よりも感じ続けているので、健康的な不具合もあります。
行動面の特徴ですが、嗜癖(しへき)とは「極度に没頭する依存の癖・習慣」のことで、アルコール依存症・薬物依存症・セックス依存症・ギャンブル依存症・仕事依存症(ワーカホリック)などがあげられます。
危機志向的生き方とは、そもそも安全に育つという経験が薄いために、自分を危険な状況にさらしやすいということです。
また、親密性の問題とは、他者との人間関係を育む能力に欠け、距離を取りすぎたり、逆に知らない人にも使づきすぎたりし、親密な関係を継続的に維持する能力に欠けるということです。
操作性振る舞いとは、自分を守るために他者をコントロールすることです。
無意識的にすることが多いのですが、例えば不機嫌にしていると優しくされる場合、不機嫌になるという行動を使って人を思うように動かし、優しくしてもらう癖が出来ます。
過剰適応は、本来つらいことや自分に合わないことも、正当な権利を主張したりせず、すべてを状況や人に無理をして合わせることを言います。
普通の適応ではなく「過剰」なのです。
ウェイン・クリッツバーグ著『アダルトチルドレン・シンドロームー自己発見と回復のためのステップ』(金剛出版 1998/5/1)
極端な人間関係を選びがち
アダルトチルドレン(AC)の特徴の一つに、人間関係で極端な関係を選ぶということがあげられます。
例えば、親が依存症だったら、子どももパートナーにアルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症、セックス依存症、仕事依存症(ワーカホリック)などの依存症の相手を選択しがちです。
また、アダルトチルドレン(AC)の女性なら、パートナーの男性に暴力的で支配的なタイプや、いわゆるダメ男、仕事をしない、金遣いが荒い、浮気ばかりしているなどの男性を選びがちです。
アダルトチルドレンの男性も同じで支配されたい、もしくは支配したいという極端な女性選びになります。
例えば極端な年の差恋愛なども、親の庇護を求めているアダルトチルドレン(AC)の可能性があります。
このように、アダルトチルドレンは力関係のある共依存関係になることが大変多いです。
生きづらさを抱える
アダルトチルドレン(AC)の特徴の一つに生きづらさがあります。
これは漠然とした孤独感や孤立感、いつも寂しい、息苦しい、監視されているなどの感覚です。
また、コミュニケーションが苦手なタイプも多く、対人関係で生きづらさを感じたり、対人恐怖症や異性恐怖症など恐怖症になる人もいます。
アダルトチルドレンは、楽しめないという感覚を持つ人も多く、これは生きづらさからくるものです。
アダルトチルドレンの生きづらさの詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの生きづらさ
アダルトチルドレンの楽しめない心理原因はこちらです。→アダルトチルドレンが楽しめない心理原因
精神障害になりやすい
アダルトチルドレン(AC)の特徴の一つに精神障害になりやすい傾向があげられます。
彼らは虐待や暴言、否定などのトラウマの経験が多く、そのため常に心が不安や緊張、焦燥感などに襲われていることがあります。
すると、何かのきっかけで強いストレスがかかった時に、うつ病やパニック障害、不安障害、適応障害、強迫性障害、摂食障害など精神障害になることがあります。
アダルトチルドレンの様々な症状についてはこちらです。→アダルトチルドレンの症状とは?
アダルトチルドレンとうつ病の関係についてはこちらで解説しています。→アダルトチルドレンとうつ病
世代間連鎖する
アダルトチルドレン(AC)の特徴の一つに世代間連鎖があります。
わかりやすい例えでは、虐待をされていた人が虐待をしてしまうという連鎖です。
このように親のコピーのようなことも起きますが、親の歪みに合わせて共依存者になり、新たな共依存者と結婚するなどのパターンもできます。
すると、共依存の親を見ている子どもたちも、その影響を受けてあらたなアダルトチルドレンになりやすくなります。
また、親が依存症であった場合に、子どもやそのパートナーが同様の依存症になる可能性があります。
その他性格の傾向
アダルトチルドレン(AC)の人たちにはネガティブな性格や考え方の傾向を持つ人が多くいます。
いくつか例をあげます。
詳細はリンク先をご覧ください。
- 完璧主義
- 他人の感情に引きずられる
- 見捨てられ不安が強い
- 愛情がわからない
- 自己否定感が強い
- 顔色をうかがう
- 自信がない
- 依存的
- 共依存
- 過干渉
- 意見が言えない
- 他人との境界線が曖昧
- 承認欲求が強い
- 期待に応えたい
- 責任感が強い
- 責任を取りたくない
- 被害者意識が強い
- 大人びている
- 他人軸で考える
- 希望がない
- 他人の評価を過剰に気にする
- 怒りを抱えている
- 対人恐怖など
これらの症状を解消するにはアダルトチルドレンのカウンセリングをご利用ください。→アダルトチルドレンのカウンセリング
アダルトチルドレンの原因
アダルトチルドレンの原因は、機能不全家族によって植え付けられたトラウマとその両親との歪んだ関係性です。
機能不全家族の中で育つことで、子どもは健全な成長に必要な経験を奪われ、逆にマイナスの経験を押し付けられ歪むのです。
アダルトチルドレンの原因の詳細はこちらで解説しています。→アダルトチルドレンの原因
機能不全家族
機能不全家族とは、マイナスの機能を持った家族という意味です。
マイナスの機能とは、嗜癖問題(アルコール依存症・薬物依存症・セックス依存症・ギャンブル依存症・仕事依存症(ワーカホリック))や虐待(身体的虐待・精神的虐待・性的虐待・ネグレクト(育児放棄)、過干渉や過保護などがあげられます。
このようなマイナスの機能があると、プラスの機能がいくらあっても子どもは健全に育ちません。
本来「完全な家族」という定義はないのですが、機能不全家族は「マイナスの機能をもった家族」とお考えいただければ良いのです。
また、機能不全家族の中には「見えない機能不全」を持っている場合もあります。
それは、「自己愛型の家族」と「共依存」です。
この二つが何故「見えない機能不全」と言われるかというと、問題行動として外部からも認識しにくく、子どもとしても長い時間をかけて蝕まれるため、気が付きにくいからです。
両者とも問題は「子どものこどもらしさ(自分らしさ)を奪われる」ことにあります。
自己愛型家族の場合は、子どもの欲求が親の欲求にすり替わり、子どもの欲求はいつまでも満たされません。
親の期待に応えて理想を演じるなどをし続け、自分で考えることが出来なくなったりするのです。
また、自己愛型の家族には子どもへの過干渉が非常に多いのが特徴です。
共依存は親が親の役割を果たせないことで、子どもが親の代わりをおこなったりします。
すると、それ自体が子どもの価値観になり、他者第一の共依存タイプになるのです。
本来、子どもは発達の過程で「子どもらしく欲求を満たしていく経験」が必要です。
機能不全家族では、トラウマが起きたりマイナスの機能があるため、子どもの欲求が満たされないのです。
つまり、アダルトチルドレンは、「子どもを生きられずに大人になった人々」とも言えるのです。
ACの親子の共依存の詳細はこちらです。→アダルトチルドレン(AC)の共依存の親子関係とは?
斎藤学監修『知っていますか?アダルト・チルドレン一問一答』(解放出版社 2002/10/15)
虐待
虐待は暴力、精神的虐待、性的虐待、ネグレクト(育児放棄)などがあります。
精神的虐待の言葉の暴力は、見えづらいですが確実に子どもをアダルトチルドレン化していきます。
また、大人はそのつもりがなくても、日常的な「からかい」などや、暴力をふるうふり、物を壊す、壊すふりなども虐待に含まれると考えてください。
毒親の精神的虐待についての詳細はこちらです。→毒親の暴言の例
毒親のネグレクト(育児放棄)についての詳細はこちらです。→子どもに無関心な毒親の特徴とは?
依存症
上でも上げましたが、依存症の親は親の機能を果たせません。
依存症にはアルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、セックス依存症、仕事依存症(ワーカホリック)の他にも買い物依存症など種類があります。
依存症は身近で見ている子どもたちも、その光景を見慣れてしまい、同じような依存症に染まることがあります。
また、なぜか親と同じような依存症のパートナーを選ぶことが多いのです。
そして共依存関係を生み出します。
アダルトチルドレンの依存症の夫と妻(イネイブラー)の関係の詳細はこちらです。→アダルトチルドレン:イネイブラーとは?
発達障害、育てにくい子
親が機能不全家族でなくても、子どもが発達障害や、育てにくい子と呼ばれる場合があります。
落ち着きがなかったり、自閉症の傾向があったり、泣いてばかりいたり、親御さんが苦労することもあるでしょう。
幼い子の場合は、お母さんが一人で抱え込まずに、信頼できる人や医師、保健師などに相談してみてはいかがでしょうか。
生きづらさは子どもの受け取り方で生まれることもあるので、子どものために相談してみてください。
アダルトチルドレンと発達障害の関係はこちらで解説しています。→アダルトチルドレンと発達障害の関係
毒親
毒親はカウンセラーであるスーザン・フォワードが「毒になる親」という書籍で使いだした言葉で子どもにとって毒になると言う意味です。
アダルトチルドレンとは別に発生しましたが、広義の意味でアダルトチルドレンの親に当てはまります。
アダルトチルドレンは毒親育ちの子どもになります。
毒親も同じように、過干渉や無視、虐待や暴力、否定などを行うという意味の言葉です。
しかし、実際のカウンセリングでは、毒親やアダルトチルドレンと言わないまでも、親の影響で生きづらさを抱える人々は大勢います。
毒親という区切りやアダルトチルドレンという定義にこだわり過ぎず、生きづらさを改善する権利は誰にでも必要だと思います。
スーザン・フォワード著『毒になる親 一生苦しむ子供』(講談社 2001/10/20)
アダルトチルドレンのタイプと役割
アダルトチルドレンのタイプを提唱した人々を参考に見てみましょう。
あなたの性格や思考の傾向にお役に立つかもしれません。
ちなみにアダルトチルドレンのタイプは要素であって、はっきりと区別するものではありません。
複数の要素に当てはまる方もいます。
クラウディア・ブラックが提唱する4タイプ
クラウディア・ブラック博士は、アダルトチルドレンのタイプを次のように4つに分類しています。
- 重い責任を負う子ども(親の役割を肩代わりする子供)
- 順応者(自分では何もせず、言いなりになる子供)
- なだめ役(親兄弟の感情をフォローする子供)
- 行動化する子ども(非行に走る子供)
ウェイン・クリッツバーグが提唱する6タイプ
アメリカのセラピスト、ウェイン・クリッツバーグは、アダルトチルドレンのタイプを次の6つに分類しています。
こちらもパターンが必ず6つに分かれるというわけではありません。
アダルトチルドレンの性格傾向の把握に、役割が6つあるとご理解ください。
また、このブログでは6つに合わせてプリンス(プリンセス)タイプ、ケアテイカー(リトルナース)タイプを含む8タイプをお伝えしています。
プリンス(プリンセス)は「人形」「優等生」、ケアテイカー(リトルナース)は「世話役」「小さい看護師」という役割の意味の言葉です。
プリンス(プリンセス)は親の理想を叶える言いなりの子供です。
ケアテイカー(リトルナースは)おせっかいなくらい世話を焼く子供です。
- ヒーロー「英雄」 親の過剰な期待を背負い頑張る子供です
- スケープゴート「生贄、身代わり、犠牲」 いわれのない批判を一人で受ける子供です
- プラケーター「慰め役」 感情に気づき慰める子供です
- イネイブラー「救世主」「支え役」 世話焼きに明け暮れる子供です
- ピエロ(クラウン、マスコット)「道化師」(クリッツバーグはクランと表記) 険悪な雰囲気を吹き飛ばす子供です
- ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)「いない子」「迷子」(クリッツバーグはロスト・ワンを使用) 存在を消して家族から離れた子供です
- プリンス(プリンセス)「人形」「優等生」親の理想の言いなりの子ども
- ケアテイカー(リトルナース)「世話役」「小さい看護師」おせっかいな世話焼き
また、ロストワンはロストチャイルド、ロンリーとして、クランはピエロ(クラウン・マスコット)として、合わせてお伝えしています。
自分の傾向だけではなく、他のタイプも見てみるとより理解が深まると思います。
クラウディア・ブラック著『私は親のようにならない 嗜癖問題とその子どもたちへの影響』(誠書書房 2004/7/10)
アダルトチルドレンの種類からの考察
クラウディア・ブラックとウェイン・クリッツバーグのタイプ分けを照らし合わせると、次のように考えることが出来ます。
- 重い責任を負う子ども=ヒーロータイプ、イネイブラータイプ、ケアテイカー(リトルナース)タイプ
- 順応者=プリンス(プリンセス)タイプ、ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)タイプ
- なだめ役=プラケータータイプ→派生してピエロ(クラウン、マスコット)タイプ
- 行動化する子ども=スケープゴートタイプ
アダルトチルドレンの症状や精神疾患
アダルトチルドレンの症状についてみてみたいと思います。
ここでは、アダルトチルドレンの背景を持つ場合に表れやすい精神疾患や問題行動についてお伝えします。
- うつ病や抑うつ症状などの慢性うつ状態
- 不安症状や不安障害などの不安障害
- 対人恐怖、社会恐怖などの適応障害
- 境界性人格障害などの人格障害
- 離人症や解離性障害を伴うPTSD
- 摂食障害や自傷行為などの行動障害
- アルコール、薬物、ギャンブル、セックスなどの嗜癖、依存症
うつ病
アダルトチルドレンはうつ病になりやすいと言われています。
それは、機能不全家族内で強制される考え方の特徴や、ストレスのかかり方などが、うつ病を発しやすいパターンに極めて近くなってしまうからです。
アダルトチルドレンとうつ病の詳細はこちらで解説しています。→アダルトチルドレンとうつ病
発達障害
アダルトチルドレンにおいて、発達障害との関係を問われる場合がありますが、イコールではありません。
しかし、アダルトチルドレンの親や子どもに発達障害があることで生きづらさが生まれているとは言えるかもしれません。
アダルトチルドレンは子どもの受け取りの問題もあるため、普通に暮らしていても、育てにくい子の場合は傷ついていることが多いかもしれません。
また、逆に親御さんが発達障害の場合、子どもへの対応で、子どもが困ることもあるでしょう。
アダルトチルドレンと発達障害の関係についてはこちらです。→アダルトチルドレンと発達障害の関係
斎藤学監修『知っていますか?アダルト・チルドレン一門一答』(解放出版社 2002/10/15)
アダルトチルドレンから回復するには?
アダルトチルドレン(AC)から回復するには、過去の経験を癒していく必要があります。
生きづらさは過去の経験からくる価値観や思考パターン、行動パターン、習慣などです。
過去の経験が変わることが出来たら、生きづらさを手放して、人生を取り戻すことが出来ます。
また、アルコール依存症など、嗜癖問題に関しては医療機関での治療をお勧めします。
アダルトチルドレン回復プロセス
アダルトチルドレン(AC)の回復アプローチとして、クラウディア・ブラック博士は「回復を支える4つのプロセス」を取り入れることが必要だと言っています。
傷ついた過去と向き合い、現在とつなげ、未来の選択を変えるプロセスです。
- 過去の喪失を探る(傷ついた過去を探します)
- 過去と現在をつなげる(そのせいで何が起きているでしょう)
- 取り込んだ信念に挑む(その価値観に挑みます)
- 新しいスキルを学ぶ(新しい価値観を作ります)
このステップを踏むことで、過去をクリーンにして現在のパターンを変えていきます。
自助グループを活用する
アダルトチルドレンの中には依存症で苦しむ方もいます。
依存症から立ち直らせるには自助グループへの参加も視野に入れましょう。
アルコール依存症や、薬物依存症、ギャンブル依存症などの依存症対策対策全国センターでご紹介されています。
依存症回復の手助けにご利用ください。
アダルトチルドレンから回復する方法:NLP講座やカウンセリング
アダルトチルドレンを克服するには、講座やカウンセリングで考え方や行動パターンの元になる経験を癒すことが必要です。
現在の悩みを解決するためには、心理学的なアプローチをすることで、過去の機能不全家族の物語を安心で安全なものに変化させていくことが重要です。
自分自身で幼少期のありのままの自分を存在を受容して癒し、子供のころに満たされなかった感情と時間を取り戻して生き方を変えることが出来ます。
そうすると自然と考え方や信念、価値観や行動パターンが変化して、現実世界でも生きやすくなります。
NLP(神経言語プログラミング)の講座やカウンセリングでは、無意識からアプローチすることにより、比較的に早くパターンの修正をすることが可能です。
恋愛や人間関係、自信がないなどの性格の問題がありましたら、ぜひご相談ください。
生きづらさを回復して、自分の足で人生を生きなおすことが出来ます。
アダルトチルドレンの生きづらさを変える方法
アダルトチルドレンの生きづらさを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
そして、人生好転の歯車が回りだすのです。
もし、アダルトチルドレンの生きづらさも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
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- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACヒーローの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACスケープゴートの場合
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- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACピエロ(クラウン、マスコット)の場合
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