アダルトチルドレンの方は結婚して新しい家庭を作ると、「やっと親の影響から抜け出した」と思うでしょう。
そして、今度は自分の子どもに自分のような不憫な思いはさせまいと、日々幸せに向かって頑張るわけです。
それなのに、機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは、子育てでも悩みを抱えやすいと言われます。
- アダルトチルドレンが子育てで困る問題8つ
- アダルトチルドレンの子育て8つのコツ
アダルトチルドレンが一人の大人になって、初めて人生でぶつかる子育ての悩み。
それは、どのような悩みでしょうか。
また、アダルトチルドレンの子育ての悩みを解決するには、どのような克服方法があるでしょう。
目次
アダルトチルドレンが子育てで困る8つの問題
アダルトチルドレン(AC)の親御さんが子育てで困る問題は、自分自身が機能不全家族で育ったために、自分の親から子育ての正解の経験を体験的に学べなかったことから来ています。
アダルトチルドレンの場合、機能不全家族の中には身体的虐待や暴力があったり、言葉の暴力などの精神的虐待があることがあり、それが子どものトラウマになります。
それらトラウマの経験や、親の歪んだ関わりによって、子ども自身も大人になって生きづらさを感じます。
それでは、アダルトチルドレンの子育てで困る8つの問題を見てみましょう。
アダルトチルドレンの詳細についてはこちらです。→アダルトチルドレンとは?
1:イライラしてしまう
自分のお子さんに感情的になりたくないのに、なってしまってイライラするという悩みのお母さんは大変多いです。
可愛い時期は少しで、イヤイヤ期に入ったり、思春期になったり反抗期にはいったり、思うようにいかないのが子どもです。
しかも、アダルトチルドレンの方は、自分の母親が親らしくなかったことが原因で、親子関係の良好なモデルが良く分からないままで子育てに突入します。
結果として、自分が子供時代に経験できなかった事態に直面し(たとえば甘えたいのに甘えられなかった、自分を子どもに投影してイライラすることが多くなります。
また、そもそも子どもに対してどういう風に接したらいいかと、慌てるお母さんも多いようです。
2:子どもが嫌い
実は、言えないけれど「子どもが嫌いなんです。」というお母さんも多いです。
言えないけれどが、ポイントですね。
なので、私だけおかしいのかな?とか思う必要はありません。
上でもお話したように、自分が子ども時代に叶えられなかったことを、大人になって子どもに投影して見ることがあります。
アダルトチルドレンの方で、親の代わりをいしてきたような人は、子ども嫌いになると思います。
例えば、自由に遊ばせてもらえなかった子は、大人になって自由に振舞う子どもを見て、「イライラ」します。
それが、一般化してしまい「子どもはわがままだから嫌い」ということが起きます。
3:自分の子どもなのに可愛いと思えない
これも、「内緒ですが」ということで、なかなか言えない話ですね。
でも、そういうお母さんがいることは確かです。
一概に「これ」という理由はわかりませんが、生まれてくる子は違う性質を持っていることも当たり前なので、違和感を感じる人はたくさんいるかもしれません。
アダルトチルドレンの中には「自分がうまく子育て出来るわけがない」と不安を感じている人もいます。
その不安などが混じると、子どもを面倒くさいものと感じてしまうこともあるようです。
4:子どもに差別をしてしまう
子どもを差別してしまい、自分でも困るという人もいます。
例えば、自分が長女のアダルトチルドレンさんは「長女なんだから遊べないし、弟や妹のためにもしっかりしなきゃ」という信念を持ちやすいわけですが、この信念が自分の娘にも適応するのです。
そうすると、自動的に自分の第一子の娘に厳しく、それ以外の子は「守る対象」のようになってしまいます。
結果的に、この長女ちゃんは「わたしばっかりなんで遊べないのよ!」と、お母さんと同じ運命になります。
5:何を考えているかわからない
これを訴えるお母さんもいっぱいいらっしゃいます。
でも、実はわからないのが当然なんですよね。
アダルトチルドレンでも、そうでなくても一緒です。
他人も子どもも一緒で、全く違う人格ですので、いっつも一緒にいてもわからないのは当たり前なのです。
NLPでは、人には優先的に使う五感の違いがあると教えます。
例ですが、お母さんが視覚タイプで、子どもが触覚タイプの場合で説明します。
視覚タイプの人はコミュニケーション時に「見たい」ので少し距離を置きます。
ですが、触覚タイプの人は好きな人にくっついて感じたいので近づきます。
つねにぺったりくっつく子を、「なんでかしら?」と思うお母さんは、コミュニケーションタイプが違う可能性があるのです。
あ、もっと言うと、「うちの子が考えてることなんて全部わかる」って言う方が危険です。
そうやって子どもを苦しめている場合がありますよ。
6:自己嫌悪に陥る
自分に自信がなかったり、自分を責めるタイプの人はアダルトチルドレンに多いでしょう。
それが子育てになったら、子どもが大切なあまりに「私がお母さんでごめんなさいね」なんて言う人もいます。
それはそれ、これはこれで、お母さんが自信をもっていないと、その方が子どもにマイナスの影響を与えます。
子どもが無意識的に不安を感じて、具合が悪くなったり、お母さんのそばを離れられなかったりして、共依存になることもあります。
7:して欲しかったことをしすぎる
アダルトチルドレンで、本当はこうして欲しかった、ああして欲しかったという人は多いでしょう。
そのため、自分の子どもが生まれた時に、「あんな思いを子どもにはさせたくない」と、ここぞとばかりになんでもかんでもしてあげる人がいます。
なんでも過剰はいけません。
このタイプの方は、子どもの意志を確認せずに先回りして、どんどんやってあげてしまう可能性があります。
過保護・過干渉タイプです。
過保護・過干渉も生きづらさを新たに生んでしまう関わり方です。
なんでもしてあげることが良いことではないのです。
8:されたことをしてしまう
人は無意識的にされたことをしてしまうことが多いです。
それがアダルトチルドレンであれば、マイナスの影響ででやすいのは言うまでもありません。
ですから、子どもの時に叩かれた人は叩いてしまうことがあったり、その衝動にびっくりすることがあると思います。
脳がいらない部分までコピーしてしまっているために起きる現象です。
アダルトチルドレンの子育て8つのコツ
それではアダルトチルドレンの子育ての8つのコツを見てみましょう。
あなたの気持ちも子どもの気持ちも、楽しく生き生きと過ごすためにはコツが必要です。
上手にストレスを解消して、まっすぐな愛情を注いで子育てしましょう。
1:あなたは自分を大切にできていますか?
自分を大切にするというのは、なかなかわからない人もいるかもしれませんね。
どんなことでもいいですが、まず無理をしすぎず、そして「自分のために自分が使う時間や行為」を増やすことです。
アダルトチルドレンの方で自己犠牲の多いタイプは、自分のケアにも時間を割くということがとても大切です。
家族のためにばかり頑張っているなら、自分へのご褒美もあげましょう。
夜寝る前に、自分に向かって「今日も一日ありがとう。お疲れ様。」と話しかけるなんてことも出来ます。
胸に手をあててから自分をねぎらってから寝てみてください。
目覚めが少し違いますよ。
他人のように自分をいたわるのがコツです。
2:あなたが楽しく幸せに穏やかに過ごしていますか?
アダルトチルドレンの方は、親のことを見て育ったと思います。
その時あなたは親を見て、安心感や安全な感覚を持ちましたか?
あなたがもしも親ならば、あなたが楽しく穏やかに過ごすことが、子どもへの心の栄養です。
そうすると勝手に子どもは「ママやパパみたいになりたい!」って思います。
あなたが安全基地ならば、子どもは傷ついてもすくすく育ちます。
そのためには、あなたも趣味をしたり、友人と話したり、ほっとする時間を作りましょう。
3:自分と子どもの望みは違うと知っていますか?
アダルトチルドレンの方の中には、自分と子どもの線引きがわからないとおっしゃる方がいます。
共依存を起こす人は、自分の望みを子どもに押し付けて叶えようとしたり、子どもを自分の理想にしようと理想像を押し付けたりします。
子どもには、なににつけても自由な選択をさせて欲しいです。
子どもは顔色を見ながら選択したりするうちに、自分の意思や感情の表出をあきらめ、様々な不調や不具合を起こします。
自分の欲求と子どもの欲求をきちんとわけて考えることが大切です。
4:見守る愛が出来ますか?
過干渉の親にありがちなのが、子どものことを想いすぎて、あれこれ手を出したり、失敗を避けさせてあげようとするところです。
過干渉のいけないところは、自立を妨げたり、意思や感情をはく奪してしまうところです。
過干渉をしている側は、わからないかもしれませんが、システムの仕組みはもうわかっています。
共依存系の親の人は、自分のおこなっていることが、実は子どものためにはなっていないと気が付かないと、子どもがあとで苦労します。
手を出したい衝動にかられたら、一歩立ち止まり、子どものために必要か?自分の満足ではないか?と自問してみると良いかと思います。
また、それを子どもに伝えて、やりたくないことは無理しないことを約束するのも効果的ですね。
自分の意見を尊重された子どもは健全にすくすく育ちますよ。
5:生まれてきてくれてありがとうと伝えていますか?
アダルトチルドレンの方は、自分自身が「生まれてきてくれてありがとう」といメッセージを受け取っていないかもしれません。
自己肯定感というのは、ありのままでOKという感覚です。
無条件に受容されて、初めて出る感覚が自己肯定感です。
この感覚を、是非子どもに与えて欲しいのです。
また、このメッセージを自分に送ってもOKで、心が癒されます。
胸に手をあてて、「生まれてきてくれてありがとう」と心の中に伝えてみてください。
きっと暖かい気持ちが生まれるはずですよ。
6:話を聴いてあげていますか?
子どもが話せる時間をしっかりとってあげて、遮らずに聴く習慣を取って欲しいです。
遮らずに「そうだったんだね」と、子どもの気持ちを汲み取って聞いてあげましょう。
気持ちや意図をくみ取ってあげることは、「あなたはOKです」というメッセージなので、先ほどの自己肯定感ともつながります。
その時は目線を合わせて、うなづいて、相槌をいれたりして、聞いてるよというメッセージを非言語でも伝えてください。
向き合わないで耳だけ聞いていても「聞いている」というメッセージにならないので、注意が必要です。
7:子どもを尊重していますか?
先ほどの聴いてあげるのもそうですが、子どもを一人格として尊重することが大切です。
何も聞かない暴力的なのはもってのほかですが、「わたしはあなたのこと全部わかってるからね」という思いの先回りで、子どもの意見や意思を尊重しないのもいけません。
ちゃんと意思表示や感情表現はしていい、というメッセージを子どもに対して伝えてあげてください。
それが、もしも親の気に入らないことでも、真摯に向き合う姿勢が伝わりますよ。
8:子育ての目標は自立して困らない人になること
いかがでしょうか?
子育ての目標は自立した健全な大人に育てること。
その後の子どもの人生は子どものものです。
アダルトチルドレンの方は、自分が大変な思いをしてきて、子どもに連鎖しないか気が気ではないでしょう。
もしも、しっかり癒して連鎖を解消したいならカウンセリングがおススメです。
過去のパターンを解消することで、子育てであなたを苦しめる衝動的な気持ちや、不快な感覚がなくなり、楽に幸せになりますよ。
NLP(神経言語プログラミング)は人生を豊かにして充実させる方法なのです。
アダルトチルドレンの子育てを変える方法
アダルトチルドレンの生きづらさを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
そして、人生好転の歯車が回りだすのです。
もし、アダルトチルドレンの生きづらさも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
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