様々な課題を抱えるアダルトチルドレン。
その中のプリンス(プリンセス)タイプについて解説したいと思います。
- アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)の特徴や原因
- アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)が抱える人生の問題(人間関係・仕事・恋愛)
- アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)の克服に必要な方法
この記事を読めばアダルトチルドレンのプリンス(プリンセス)のことがわかり、プリンス(プリンセス)の克服方法を知ることが出来ます。
目次
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)とは?
アダルトチルドレン(AC)のプリンス(プリンセス)とは、機能不全家族の中で親の理想を押し付けられ、言いつけを守り、親の期待通りに生きる「優等生」「人形」の役割の子どもです。
親の言いなりで意志がないために「人形」という呼び名があります。
このブログでは8タイプご紹介しています。
- プラケーター「慰め役」
- イネイブラー「世話役」「支え役」
- ケアテイカー(リトルナース)「世話役」「小さい看護師」
- スケープゴート「生贄」「身代わり」「犠牲」
- ヒーロー「英雄」
- ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)「いない子」「迷子」
- ピエロ(クラウン、マスコット)「道化師」
- プリンス(プリンセス)「人形」「優等生」「王子様・お姫様」
これらの分類や役割は要素であるため、入り混じることは多々あります。
実際にアダルトチルドレンのカウンセリングに来られる人たちは、何種類かお持ちの方が多いです。
ご自身のタイプがわかると、恋愛や人間関係などで気を付けるポイントがわかりますよ。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンタイプ診断
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)の特徴とは?
アダルトチルドレンのプリンス(プリンセス)の特徴は、一番に自分の意志を持たず、親や相手に嫌われないように好みや期待に合わせることが得意ということです。
自分の意志や表現を持たなくなった
親や周囲の期待に応えることや、言われたとおりに生きることに存在価値を見出しています。
そのため自分の本来の姿を否定したり、閉じ込めています。
自分のやりたいことや感じていることが分からなくなる場合があります。
他者に合わせる
親の顔色をうかがいながら、好みや期待に合わせていたために、相手に合わせることは非常に上手です。
その結果として、大人になっても周囲が正しいと思い込んで、流されやすくなってしまいます。
他人の顔色をうかがう人の詳細はこちらです。→他人の顔色をうかがう
親からの溺愛を受ける
プリンスは親からの溺愛を受けて育ちましたが、その溺愛は「言いつけを守る・言いなりになる・理想になる」という条件のもとに叶えられたものです。
その結果として、自分の意志を奪われてしまったのです。
モラハラやDV被害を受けやすい
親の言いつけを守ることが習慣づいているので、大人になっても自分の意志を出すことが出来ません。
他者の暴力や暴言に対しても、はっきりと断ることが出来ないことがあります。
そのため、配偶者やパートナーのDV、モラハラや暴力を受ける対象になりやすいです。
こちらもお読みください。→毒親育ちの女性は恋愛が上手に出来ない?
人間関係を構築できない
プリンスの意志は親が主導権を握っています。
そのため、誰かと正常な人間関係を構築する経験をもっていません。
結果として、他者と関わりながら人間関係を上手に築くということが出来ません。
指示通りをこなすことが得意
機能不全家族の中で親に言われたことを守ることを習慣化していたので、他人からの指示をこなすことは非常に得意です。
ただ、自分で考えてするような自発的・主体的な行動は苦手です。
意見を求められると自然に固まってしまったり、思考が停止したりします。
責任を取ることを避ける
本人は「親の言いなり」にしている自覚がずっとあります。
言われたことをして、それに対して評価を得ているので、その責任は相手にあると心の中で感じています。
「言われたとおりにしてやったのだから、自分のせいではない」と感じることが普通のため、責任を取るという考え方が難しいのです。
かにまろ
過干渉、過保護は親が思っているより苦しみを与えます。
こちらもお読みください。→毒親の過干渉の特徴とは?
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)の原因とは?
アダルトチルドレンのプリンス(プリンセス)の原因は、親の理想の異性を叶える人形のように過保護・過干渉・条件付けの溺愛でコントロールされたことです。
親が理想の異性を押し付けること(過干渉)が原因
プリンスはアダルトチルドレンでは「母親の理想の男性」の役割のことを指します。
プリンセスはプリンスの女性版で「父親の理想の女性」の役割です。
プリンス(プリンセス)の原因は、異性の親にとって都合の良い振る舞いをさせられ、その姿を溺愛されることです。
異性の親が自分の理想の異性像を子どもに押し付けて育てた場合や、パートナーに見立てて大人の会話や活動に常に付き合わせる場合に多く見られます。
ちなみに毒親育ちの男性の特徴はこちらです。→毒親育ちの男性の特徴
言いつけを守らないと愛されないこと(条件付きの愛情)が原因
プリンス(プリンセス)は言いつけを守ると親に褒められて、守らないと叱られたり落胆されるなどの経験を通して育てられています。
条件付けで愛される経験が長く続き、どんどん自分の意志をはく奪され人形のようになっていきます。
嫌われないような振る舞いを、自分の意志とは別におこなうことが出来ます。
アダルトチルドレンの原因の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの原因
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)の人間関係とは?
プリンス(プリンセス)の人間関係の問題は、親の過保護や過干渉により人間関係を構築するのが苦手になっているということです。
過干渉に巻き込まれないこと
過干渉に巻き込まれないようにしましょう。
家の中で経験したことは、なぜか社会に出てもついて回ります。
人間関係でもプリンス(プリンセス)に過剰に干渉しようとする人が出てくるはずです。
親のような雰囲気を出して「あなたのために」と言ってくる人に注意しましょう。
こちらもお読みください。→毒親の過干渉の特徴とは?
人間関係がそもそも苦手
人間関係を構築するには、意思を表示し理解し合い、コミュニケーションを続けることが必要です。
プリンス(プリンセス)は「期待通り・言われた通り」に慣れています。
受け身のコミュニケーションが身についているため、自分の意志を上手く伝えることが苦手です。
周りに流されることが多くなり、人付き合いに非常に疲れやすいです。
そのため、そもそもの人間関係を築くことや持続させることが困難なのです。
こちらもお読みください。→毒親育ちに友達がいない理由
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)と仕事上の問題とは?
プリンス(プリンセス)の仕事上の問題点は、指示待ち人間だということです。
率先して働くのは難しい
プリンス(プリンセス)は指示を与えられたり、ルールが決まっていないと動けません。
社会に出てからも周囲や相手の言動を見て、顔色をうかがい、他者評価を過度に気にするので自分から考えて動くことは難しいです。
許容量を超えて働かないこと
プリンス(プリンセス)は上司から許容量以上の仕事をまかされた場合でも、断ることが出来ません。
指示通りにこなそうと知らず知らずのうちに無理を重ねることがあります。
また、そもそもの人間関係の構築が苦手なので、ストレスも重なります。
プリンス(プリンセス)は過労死に注意が必要です。
かにまろ
相手の理想を演じるから自分のことに気づけないんだ。
アダルトチルドレンの仕事の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンに向いている仕事
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)と恋愛とは?
プリンス(プリンセス)の恋愛は、自分の意志を出せるパートナーを選べるかが幸せの鍵です。
親のように過干渉で支配されないように注意
プリンス(プリンセス)は無意識に親と同じように過干渉による支配的なコントロール体質の人と付き合うことが多いでしょう。
いろいろなことに口を出してきて、あなたを好みにしたてようとします。
ただ、問題はそれに慣れていると気づかないという点なのですが…。
相手のコントロールは、プリンス(プリンセス)の心をいつか蝕み、無力感や無気力を感じるでしょう。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンの恋愛問題
DVやモラハラから逃げること
プリンス(プリンセス)は言いなりになりやすい性質から、DVやモラハラに巻き込まれやすいでしょう。
暴力や暴言を吐くようなタイプと付き合ったら、自分の癖が出たんだと思って逃げましょう。
かにまろ
ダメな一線を決めておこうね。
こちらもお読みください。→共依存恋愛チェック
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)と精神疾患の関係は?
プリンス(プリンセス)と精神疾患との関係は、ストレスを知らないうちに重ねての過労や頑張りすぎによる心の疲労に注意が必要ということです。
抑圧した心の身体化
プリンス(プリンセス)は親の過干渉で感情や意思を抑え込んでいます。
感情や意思の吐き出し方を覚えないと、いつしか溢れてしまい、うつ病や不安障害、パニック障害、摂食障害、強迫性障害などで身体化することがあります。
アダルトチルドレンの生きづらさのパターンを変えるヒントはこちらです。→アダルトチルドレンの生きづらさ
過労による燃え尽き症候群に注意
プリンス(プリンセス)は人の指示で許容量を超えたことをこなしてしまいます。
それが何とかクリアできる段階ではいいですが、断れなかったりすると、いずれ限界を超えます。
そのため、うつ症状や燃え尽き症候群・適応障害を発症する危険があります。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンの症状とは?
アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)の克服方法とは?
プリンス(プリンセス)の克服方法をNLP(神経言語プログラミング)の専門家の視点で見てみます。
NLPでは実際のあなたの過去の記憶に介入して過去を癒します。
過去を癒すことで、現在の思考の偏りや生きづらさ、行動や習慣を変えていきます。
ポイントを4つあげましたが、いずれもワークで可能です。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレン克服方法
- 生きづらさを生み出している原因となる過去の出来事を癒す。
- 癒すことで幼少期の自分(インナーチャイルド)に安心感を与え、育てなおす。
- 他者との関わりやコミュニケーションで安心感を学びなおす。
- 日常的な安心感を取り戻していく。
インナーチャイルドを癒す
インナーチャイルドをNLPで癒して過去のトラウマ経験や関わりの歪みを克服しましょう。
プリンス(プリンセス)に当てはめてみると、まずは機能不全家族の過保護や過干渉の場面を癒していきます。
そして、プリンス(プリンセス)になった自分を危険から遠ざけ、安心感の中で暮らせるように守っていきます。
そして、両親や兄弟姉妹も含め、他者との関わりを学びなおし、安心感を育みます。
そして、日常的にマインドフルネス状態になり、平穏な状態を維持します。
アダルトチルドレンの講座やカウンセリング
アダルトチルドレンの講座やカウンセリングではNLP(神経言語プログラミング)という心理療法を使います。
NLPのカウンセリングは話したくないことは話さないでも解決できます。
コンテントフリーなので、悩みの内容は問いません。
NLPは経験を実際に解消していくため、思ったよりも早く平穏な状態が訪れますよ。
ACプリンス(プリンセス)の生きづらさを変える方法
アダルトチルドレンの生きづらさを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
そして、人生好転の歯車が回りだすのです。
もし、アダルトチルドレンの生きづらさも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
以下の記事を合わせてお読みいただくとアダルトチルドレンへの理解が深まります。
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACヒーローの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACスケープゴートの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACプリンス(プリンセス)の場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACピエロ(クラウン、マスコット)の場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)の場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:プラケーターの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:イネイブラーの場合
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