アダルトチルドレン(AC)タイプにピエロ(クラウン、マスコット)がいます。
ピエロ(クラウン、マスコット)は名前のとおり「道化師」という言葉の意味で人を和ませる役割をしています。
このピエロ(クラウン、マスコット)タイプは、見かけと違って恋愛にとても臆病です。
アダルトチルドレンのピエロは、どんな恋愛傾向や悩み、問題を抱えているのでしょう。
- ピエロ(クラウン、マスコット)の恋愛の特徴
- ピエロの恋愛の注意点
この記事を読むとピエロが恋愛や恋人選びで陥りやすいポイントがわかり、より良い恋愛に活かすことが出来ます。
目次
ACピエロ(クラウン、マスコット)の恋愛の特徴
アダルトチルドレン(AC)のピエロ(クラウン、マスコット)タイプの恋愛の特徴は、見た目ニコニコして悩みがないように見えて、本当は恋愛関係自体におびえていて、付き合っていても不安や緊張高く、恋人の機嫌や気持ちが変わらないか恐怖を感じている点です。
ピエロ(クラウン、マスコット)タイプはアダルトチルドレン(AC)の中でも、周囲の空気を人一倍読み、人を笑わせることが得意です。
ですが、人を笑わせ和ませる理由は、相手の気分の変化に対してとても恐怖を感じているからなのです。
ピエロ(クラウン、マスコット)タイプの人たちは、対人恐怖に近いものがあり、恋愛においても相手の感情に引きずられやすい性格をしています。
これにはアダルトチルドレン特有の機能不全家族の問題が原因にあります。
ピエロ(クラウン、マスコット)は機能不全家族の両親の虐待や暴力、喧嘩や不和に対して、おどけて笑わせて緊張関係をやわらげる役割をしてきたのです。
ですから、ピエロ(クラウン、マスコット)の笑顔も人を笑わせる行動も、実は緊張と恐怖を感じているからであって、決して本人が楽しいからではありません。
そもそものピエロ(クラウン、マスコット)という言葉は「道化師」という意味の言葉です。
ピエロ(クラウン、マスコット)の姿を思い出していただければわかるかと思いますが、おどけた姿をしていても、仮面や化粧には大粒の涙が書いてあります。
彼らはパントマイムで演技をしますが、声は出さず(本心を隠して)演じなければいけません。
この姿がアダルトチルドレンのピエロ(クラウン、マスコット)のゆえんで、彼らは苦しい恐怖や緊張という本心を隠しながら、おどけたり笑ったりしているのです。
その裏腹な建て前と本心が、ピエロ(クラウン、マスコット)の恋愛では理解が必要です。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレン:ピエロ(クラウン、マスコット)とは?
アダルトチルドレン:ピエロ(クラウン、マスコット)とは?
アダルトチルドレン(AC)のピエロ(クラウン、マスコット)は、プラケーター(慰め役)の派生形で、両親が争いや喧嘩・暴力や虐待などをしようとすると、突然おどけて笑わせたり、歌いだしたりしてその場の空気を和ませる子どもという意味の言葉です。
学校や会社でいつもおどけていたり、ニコニコしていたり、空気を和ませ人を笑わせるのが上手な人はピエロタイプかもしれません。
ピエロ(クラウン、マスコット)はアメリカのセラピスト、ウェイン・クリッツバーグがアダルトチルドレンの子どもを6タイプに分けたうちの一つのタイプ分類になります。クランとも呼ばれています。
このブログでは8タイプご紹介しています。
- プラケーター「慰め役」
- イネイブラー「世話役」「支え役」
- ケアテイカー(リトルナース)「世話役」「小さい看護師」
- スケープゴート「生贄」「身代わり」「犠牲」
- ヒーロー「英雄」
- ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)「いない子」「迷子」
- ピエロ(クラウン、マスコット)「道化師」
- プリンス(プリンセス)「人形」「優等生」「王子様・お姫様」
これらの分類や役割は要素であるため、入り混じることは多々あります。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンタイプ診断
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋愛で傷つくのが怖い
ピエロ(クラウン、マスコット)タイプは恋愛で傷つくことも傷つけることも恐怖を感じています。
アダルトチルドレンのピエロ(クラウン、マスコット)は両親の喧嘩や不和を日常的に見続けてきました。
いつもニコニコしているのは、そのような空気をなくすための無意識の努力なのです。
カウンセリングでも、笑い癖のある人がいます。
内心では悲しかったり辛かったりしても、恋人が気が付いてくれません。
ピエロ(クラウン、マスコット)は家族関係のトラウマのおかげで、人一倍傷つくことには敏感です。
両親の喧嘩を見ているために、心を開く恋愛に関してどうしても一歩踏み出せないのです。
ちなみにピエロ(クラウン、マスコット)のように人の感情に敏感なタイプはプラケーターです。
ピエロ(クラウン、マスコット)はプラケーターの派生形とも言われます。
プラケーターも恋愛で非常に苦しい思いをしています。
プラケーターの恋愛の詳細はこちらです。→プラケーターの恋愛
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋人と喧嘩が出来ない
争いが好きな人はいないと思いますが、ピエロ(クラウン、マスコット)は本当に争いが嫌いで、恋人と喧嘩などまったくできません。
あなたの付き合っている恋人がピエロ(クラウン、マスコット)なら、実はいつもびくびく怯えています。
争う雰囲気を感じようものなら、すぐさま火消しのようにおどけて雰囲気を変えようとします。
この争うのが嫌いな性格のせいで、恋人と喧嘩も避けたいと思っています。
そのため、相手のイライラを察知して強いストレスを感じる時があったり、喧嘩を避けようとして本心を隠してストレスを感じることもあります。
ニコニコの裏では実は相当なストレスを感じていて、デートをすると疲れ切ってしまうことがあります。
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋愛に良いイメージがない
アダルトチルドレン(AC)のピエロ(クラウン、マスコット)は恋愛や結婚に良いイメージを持てません。
恋愛の男女間のモデルが両親なので、ピエロ(クラウン、マスコット)の恋愛観は崩れています。
ぎりぎり恋愛は出来ても、結婚を前に逃げ出したり破談にしてしまうのは、ピエロ(クラウン、マスコット)の恐怖心からです。
それくらい両親からのトラウマが心に根付いているので、気づかないうちにストレスをためています。
アダルトチルドレン(AC)の親は毒親で、ACは毒親育ちといえます。
毒親育ちの女性は結婚や恋愛に良いイメージが持てずに苦しみます。→毒親育ちの女性は恋愛が上手にできない?
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋愛に自信がない
ピエロ(クラウン、マスコット)は自己肯定感が低く、恋愛において自信がありません。
アダルトチルドレンを生む機能不全家族では、どのような家庭環境でも自己肯定感を育む関わりが非常に少ないです。
自己肯定感というのは、ありのままの自分に対する承認なので、本心を偽って両親を和ませることが使命になったピエロ(クラウン、マスコット)はもちろんありません。
自己肯定感がないと、自信もなく自分の価値をさげてしまうために、恋愛なら自分から動かず、相手任せの恋愛になります。
告白も出来ないですし、相手がダメ男であっても自分の価値を下げて付き合うことがあります。
こちらもお読みください。→機能不全家族とは?
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋人に本音が出せない
恋愛でもピエロ(クラウン、マスコット)の心は隠されています。
一つは笑顔という仮面で本心が見えにくいということです。
いつもニコニコしていても、よく見ると「笑っていない」と感じることが出来ると思います。
上でもお伝えしましたが、笑い癖があると周囲の人は「穏やかでいいわね」「悩みなんてないでしょ」と思いがちですが、本人の心は非常にきつい方が多いです。
笑い癖は心の防御で生まれた反応であって、本心で笑っているのではありません。
ピエロ(クラウン、マスコット)を恋人にする人は、笑っているけど大丈夫かな?と本心を感じて聞いてあげてください。
もう一つは、本心を出したら傷つけられたという両親のトラウマです。
子どもが感情や意思表示をしても、機能不全家族の中では尊重されないことが多々あります。
その結果として、感情や意思表示が苦手になったり、あきらめてしまったりすることがあるのです。
この場合は本音を出すことが恐怖になっているので、安心して本音を出しても大丈夫と教えてあげましょう。
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋人から嫌われたくない
ピエロ(クラウン、マスコット)は他者評価にも過剰に敏感で、嫌われることにびくびくしています。
ですから、恋愛においても嫌われたくないという気持ちが非常に強いです。
この嫌われたくないが強すぎると、告白を自分からすることはありませんし、恋人に対しても意見を言えなくなったりします。
傷つけたくない、傷つきたくない、嫌われたくないなど、優しいところではありますが、ストレスが全部自分に返ってきて受け止めきれずに心が不調をきたします。
全部自分のせいにする必要はないので、自分を責めて辛くならないようにしましょう。
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋人の頼みを断れない
ピエロ(クラウン、マスコット)は傷つけたくない、否定したくないが強くなって、断れないこともあります。
そもそも恐怖を感じやすいピエロ(マスコット、クラウン)は、本心を隠して流されやすい面もあり、好きでもない人と付き合ったり関係を持つことがあります。
また、ニコニコ笑いながら接するために、相手に拒否していることが伝わりにくいという面もあります。
周囲からは好かれる面が強く、相手からはアプローチされやすいかもしれませんが、自分が好きでもない相手からのアプローチははっきり断らないと辛くなります。
ピエロ(クラウン、マスコット)は恋人に支配されやすい
ピエロ(クラウン、マスコット)は家庭内で怒鳴っているような支配的な父親タイプに恐怖を感じています。
幼少期の過去のトラウマから、そのような支配的なタイプを敬遠しているのです。
にもかかわらず、無意識的に近づいてくるタイプは、支配的な父親タイプになりがちです。
アダルトチルドレンの世代間連鎖で起きがちですが、選ぶ恋人やパートナーが親のような性質を持っていることは非常に多いのです。
私たちの意識は避けようとしているのですが、無意識は慣れているほうを選びやすいのです。
嫌いなはずなのにアンテナが張っているために、感情が「好き」と勘違いして付き合うことがあります。
この仕組みで苦しむことが多いのがアダルトチルドレンの恋愛パターンなのです。
支配的なダメ男ばかりと付き合う人は、過去を癒して囚われを外す必要があります。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンの恋愛問題
アダルトチルドレンの恋愛問題:タイプ別
アダルトチルドレンのタイプをこのブログでは8タイプでご紹介しています。
それぞれのアダルトチルドレンタイプ別恋愛をご覧ください。
- プラケーターの恋愛「慰め役」
- イネイブラーの恋愛「世話役」「支え役」
- ケアテイカー(リトルナース)の恋愛「世話役」「小さい看護師」
- スケープゴートの恋愛「生贄」「身代わり」「犠牲」
- ヒーローの恋愛「英雄」
- ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)の恋愛「いない子」「迷子」
- ピエロ(クラウン、マスコット)の恋愛「道化師」
- プリンス(プリンセス)の恋愛「人形」「優等生」「王子様・お姫様」
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンタイプ診断
ACピエロ(クラウン、マスコット)が恋愛パターンを変えるには?
アダルトチルドレンのピエロ(クラウン、マスコット)タイプは、恋愛に関しての恐怖心を解消する必要があります。
幼少期からの過去のトラウマの経験=インナーチャイルドを癒して、恐怖心がなくなると、ピエロに素の表情が生まれます。
自然と起きていた「和ませなきゃ」というお役目の衝動から解き放たれ、自分も普通の顔ができて、ネガティブな表情も作れるようになります。
建て前と本心の区別をすることがなくなるので、生きづらさがなくなり、楽な気持ちで恋人を選ぶことが出来ます。
支配的な親のトラウマが外れると、今まで見えなかった穏やかなパートナーが表れたり、楽に幸せな恋愛を楽しむことが出来ます。
緊張や恐怖心から解き放たれて、大切にしてくれる彼と出会うことが出来ますよ。
ACピエロ(クラウン、マスコット)の恋愛パターンを変える方法
アダルトチルドレンの恋愛問題や夫婦関係を克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
そして、パートナーとの関係性が良くなったり、優しいパートナーに出会えたりするのです。
もし、恋愛もアダルトチルドレンもまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
以下の記事を合わせてお読みいただくとアダルトチルドレンへの理解が深まります。
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACヒーローの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACスケープゴートの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACプリンス(プリンセス)の場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACピエロ(クラウン、マスコット)の場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ACロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)の場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:プラケーターの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:イネイブラーの場合
- アダルトチルドレンのカウンセリング:ケアテイカー(リトルナース)の場合
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