「毒親が原因で恋愛がうまくできない」そんな声が最近増えています。
毒親に育ちの女性は、人生の大切な恋人選びや婚活においても、大変な苦労をすると言われます。
もしも、「私の親も毒親だな…。」と思う人や、恋愛のパターンで悩む方は、是非記事を参考に自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。
- 毒親育ちの女性が恋愛出来ない14の原因
- 毒親育ちの女性が幸せな恋愛をする方法
この記事では、毒親育ちの女性の性格傾向や、恋愛、恋人選びに対する行動パターンと、それらを克服し、幸せになる方法を解説しています。
目次
毒親育ちの女性の特徴
毒親育ちの女性の特徴は、幼少期に無条件に愛され、自由に子どもらしく生きた経験が少なく、家庭内で頻繁に起きるトラウマになるような経験や、思考の歪みによる「生きづらさ」と言えます。
毒親とはスーザン・フォワードというカウンセラーが使いだした「毒になる親」という言葉の略語です。
毒親育ちの女性は、恋愛や結婚の価値観となる原点=「両親との家庭環境」において、毒親から男女の関係を無意識に刷り込まれてしまっているのです。
どんなに映画やテレビで素敵な恋愛を見ても、なかなか自分自身の恋愛がうまくいかないのは、幼少期に培った「無意識レベルの思い込み」のせいです。
人間は生まれた時から「身近な人」に影響されて、その人を人生のモデルにします。
特に幼少期の環境は選ぶことは出来ませんので、日々の生活の中でどんどん両親を吸収します。
毒親の両親同士はすでに、喧嘩や不和、共依存や過干渉などの特徴があります。
これらが、トラウマの記憶になったり、無意識にコピーされたり、歪んだ学習になることで、毒親育ちの子どもたちの生きづらさは生まれるのです。
また、毒親が離婚している場合は、「いなくなる」ということで、子どもに傷を残します。
それでは、毒親育ちの女性の心理的な特徴を見てみましょう。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンの恋愛問題
毒親育ちの女性は恋愛がこじれる
毒親育ちの女性の恋愛観は、そもそもこじれていることが多いです。
彼女たちの心の根底は、自己重要感の低さや自己肯定感の低さがあるため、必要とされたい、褒められたい、愛されたい、認められたいという承認欲求が高いのです。
それなら、そこを満たしてくれる相手と一緒になれればいいのですが、無意識では両親が恋愛モデルとなっているために、好きになったり選ぶパートナーの男性は承認欲求を満たしてくれない相手なのです。
デートを重ねても、一緒にいても緊張や不安が高かったり、それなのに好きの感情だけ暴走したりします。
何が何でもしがみつきたくなるような相手を選び、それなのに彼は満たしてくれません。
承認してくれるどころか、浮気したり、急にいなくなって音信不通になったりします。
つまり、彼女は承認欲求が強く恋愛依存の傾向が強いのですが、絶対満たされない相手を選び、波乱万丈になってこじれまくるのです。
波乱万丈な相手を選ぶスケープゴートタイプはこちらです。→アダルトチルドレン:スケープゴートとは?
毒親育ちの女性は心を開くと傷つくと思っている
毒親育ちの女性は心を開けません。
本来子供は、生まれた時から心をオープンにして両親と接しようとします。
赤ちゃんというものは、感情表現が自由であり、少々わがままに見えてもそれを受け入れられて健全に育っていくのが望ましいのです。
しかし、毒親の両親をもった子どもは、心ゆくまでわがままを満たされた経験や、許してもらえた経験がありません。
むしろ早い段階で、感情や意思を表現したら叱られたり、無視されたり、否定されたりして、自由な表現を抑え込まれてしまいます。
その結果、毒親育ちの子どもは「心を開くと傷つく」という学習を、幼少期から生活の中で両親に刷り込まれてしまいました。
親というものは、子どもが心を開く一番初めの大切な人間であるはずなのですが、毒親の場合、無垢な心をいとも簡単に踏みにじります。
そのため心を防御し続ける子や、距離感がわからなくていつも傷つくのが通常モードになる子になってしまいます。
距離感がなれなれしいくらいすごい近い、もしくはいつまでたっても打ち解けないような子になってしまうのです。
そうすると異性関係も上手に関係性を作れません。
心を閉ざしてしまうアダルトチルドレンのタイプはこちらです。→アダルトチルドレン:ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)とは?
毒親育ちの女性はハッピーエンドを想像できない
毒親育ちの女性は、自分自身の両親の夫婦関係を見ながら、結婚生活に絶望しています。
暴力があったり、悪口や陰口、言葉の暴力のおかげで、結婚や子どもを育てることに、まったく良いイメージがありません。
すると、彼女たちの望みは2種類にわかれます。
絶対に幸せになってやる!と思うパターンと、絶対に結婚しないというパターンです。
では、二人の今後が違うかと思いきや、似たような結末になります。
潜在意識では、どっちにしても幸せな家庭がわからないために、ネガティブパターンを繰り返すのです。
じゃあ、なんで恋愛は出来るのかというと、結婚と結びついていないからギリギリ良いイメージが期待出来るのでしょう。
ただ、お気づきのように、いざ結婚という時になってくると、途端に破滅的な行動をとる場合があります。
それは、先ほどの理由で述べたように、結婚というものに絶望しているため、無意識に恐怖を感じているからです。
ですから、もうすぐ結婚だなと思っていたら、え?なんで?というタイミングで別れたりするのです。
毒親育ちの女性は自分の感情や意見が出せない
毒親育ちの女性は親に自分の意見を尊重されなかったり、感情を無視されたりし続けています。
その結果として、無意識レベルであきらめてしまい、意見や意思、感情の表現がとても苦手になってしまっています。
また、感情を表現した結果として、いつも叱られたり、殴られたりしていると、素直な感情表現を出来なくなってしまいます。
そのため、彼に良いように使われてしまったり、きちんと意見が言えないために言いなりになってしまいます。
毒親育ちの人は、自分の父や母のようなパターンの人と付き合うことが多いです。
毒親と同じようなタイプの人と付き合っていると、いつか抑圧していた感情が爆発して、抑えきれなくなったり、うつ病になったりしますので要注意です。
意見を尊重されずに育てられたアダルトチルドレンの詳細はこちらです。→アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)とは?
毒親育ちの女性は素顔を見せたら嫌われると思う
毒親育ちの女性は、幼少期の生活の中で、ありのままの自分自身を両親に肯定された経験がありません。
常に条件付けか、もしくは否定されているため、自分の素顔や本心というものを表現する機会自体がありません。
そうすると、常に誰かの顔色をうかがいながら自分を演じているので、そもそもの素顔がわからなくなったり、素顔を見せたら嫌われるのではないか?と感じてしまうのです。
そのため、無表情になったり、ぎこちなくなったりして、彼に心底甘えたりすることが出来なくて寂しい思いが続いたりします。
否定する毒親の詳細はこちらです。→毒親否定型の影響
毒親育ちの女性は順調や幸せを不安に感じる
毒親育ちの女性は、順調や幸せ、穏やかな日常が続くと不安になります。
トラウマを抱える人にありがちですが、波乱万丈になれていると、波乱万丈の状況の中に身を置きたくなるのです。
戦争後遺症の人が戦地に戻りたくなるという心理状態があります。
戦地でないと「生きている実感」を感じなくなっているのです。
せっかく穏やかな彼氏ができても、満足できず別れてしまうのはそういう仕組みが働くからです。
慣れというものは怖くて、毒親育ちは波乱万丈な幼少期に慣れているために、両親と同じような問題を抱える人を選びがちだったりするのです。
毒親育ちの女性はわけもなく悲しくなる
毒親育ちの女性はトラウマを抱えていることが多いです。
また、幼少期に安心感や安全という感覚が足りずに成長して大人になっています。
その結果として、突然わけもなく悲しくなったり、落ち込んだり、イライラしてヒステリックになることがあります。
そうするとその情緒についていけない彼氏から、別れを告げられてしまったりするのです。
トラウマがあるということは、何かのきっかけでフラッシュバックが起きると、過去の記憶がよみがえってパニック症状が起きることがあります。
また、トラウマがあると、日常的に不安度が高かったり、予期不安というものが起きたりします。
また、いつか捨てられるのでは?という気持ちが高まり、抑えられない「見捨てられ不安」があると、彼に対してストーカー的な行為をしたり、電話やラインをしまくったりして嫌われてしまうこともあります。
見捨てられ不安の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴⑥見捨てられ不安でしんどい
毒親育ちの女性は完璧主義
毒親育ちの性格として見受けられるのが、完璧主義です。
完璧主義はどんな場面でも働きます。
例えば、ダメな彼氏ばかり選んでしまう女性は、彼のお世話に対して手を抜くことがありません。
この性質は、自分を追い込むばかりか、相手に対しても求めることがあるので、相手も追い込みます。
自分がお世話を必死になり、相手に対しても行動や考え方を変えさせようと干渉することも多いので、相手がうんざりしてしまうことがあります。
するとお互いが疲れ切ってしまうため、関係がボロボロになってしまいます。
完璧主義の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴①完璧主義
毒親育ちの女性はリラックスや楽しい時間が苦手
上でもお話しましたが、毒親育ちの女性は順調や幸せに対して不安を感じるのと同じく、リラックスや楽しい時間に対して違和感を感じます。
無意識の刷り込みがなせるわざですが、人間は強烈な感情の体験や、ひどく長く経験した体験を「当たり前」と感じて繰り返そうとする性質があります。
そのため、素敵な彼氏とせっかく付き合えて、優しく穏やかな時が過ごせたとしても、違和感を感じてしまい逃げ出してしまうことがあります。
この状態を避けるためには、もっと長く本当の安心感を潜在意識に刷り込む必要があります。
過去は過去、これからは違うということを決心して、穏やかな時間を出来る限り楽しむことが必要です。
穏やかな時間に慣れるためには生活習慣が大切です。→セロトニンとは?
毒親育ちの女性は親のようにしてしまい自己嫌悪になる
毒親育ちやアダルトチルドレンの人たちでありがちなのが、「親と同じようなことをしてしまう」という無意識の連鎖です。
例えば、母親が父親に対して面と向かって暴言を吐くのを日頃見ていたとします。
意識的にはそんな母親に対して嫌悪感や恐怖を感じていて、「私は付き合うパートナーにあんなことは絶対しない」と心に決めるのですが、気が付いたら彼に対して怒りをぶちまけているというものです。
その後で、怒りが収まると我に返ってものすごい謝罪をするのですが、この、怒り→謝罪→怒り→謝罪の流れも毒親育ちでありがちな情緒の不安定さです。
結果として、パートナーがついていけなくなってお別れしたり、付き合ったとしても、その相手も毒親育ちということはよくあります。
毒になる父親の詳細はこちらです。→毒親の父親の特徴
毒親育ちの女性は愛情を確信できない
愛情というものは形がないために、心で感じるしかありません。
想像していただければわかると思いますが、毒親の情緒は安定していないために、穏やかな愛情という栄養を与えることが出来ていません。
幼少期に子どもの必要としている愛情は「無条件の愛情」になります。
「無条件の愛情」というものは、ありのままのあなたでOKという「存在」に対するメッセージです。
何が出来なくても、どんな感情でも、どんなことをしても、あなたを心から愛しているよという「存在を承認する」メッセージです。
そうすることで子どもは「自己肯定感」を育むことが出来ます。
ちなみによく言われる「何かを出来る、成し遂げる」は経験的な成功体験の「自己効力感」であり、ありのままの自分でOKというメッセージではありません。
毒親育ちの女性は、ありのままでOKというものに対して、これは愛情だという認識がないため、いつも見捨てられるのではないかとか、いつか裏切られるのかとか不安でいっぱいなのです。
愛情がわからなくなってしまった人の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴⑥愛がわからない人
毒親育ちの女性は自分に自信がない
先ほどのお話とつながりますが、自信というものも自己肯定感とつながります。
そのため、毒親育ちの女性は根底の自信が足りないとことがあります。
例えば、自信ありげに見えていても、自己肯定感「ありのままでOK」という土台がないと、失敗や挫折を極端に怖がります。
恋愛も失恋という面があり、あまりに不安が高いと告白する勇気が出なかったり、「自分なんて」と卑下してしまい、チャンスをつぶしてしまうことがあります。
自信がないと、容姿や姿勢にも表れるため、おどおどとした印象になり、そういうタイプを自分の都合で使いたい男性のカモになってしまいます。
毒親育ちの女性のタイプ
毒親育ちの女性のタイプは、男性と違い力による支配ではなく、服従や奉仕、お世話をすることなどで相手をコントロールしようとする傾向が強いです。
毒親育ちの場合、対等の関係というものがわからないために、恋人に対しても上か下の立ち位置になることで安心してしまうのです。
共依存タイプ
共依存タイプは自分が相手にとって必要とされるために、下の立場になって相手を必死にお世話していきます。
毒親育ちの女性がいわゆるダメ男に反応してしまうのは、「お世話」が存在意義になっているためです。
毒親育ちの女性は依存心が強い
毒親育ちの一例として、特に女性に多いのが依存心です。
依存心は「誰かに頼らないと生きていけない」と心の底から思っていることです。
毒親育ちの女性は親からの支配が強く、結果として自立心をつまれてしまい、支配なくして生きていけないと思い込まされています。
わかりやすく強い男性に惹かれるタイプは、支配を望んでいますが、自分よりも弱者に対して惹かれる人も共依存という依存体質です。
毒親育ちの女性の性質として、対等の立場というものにとても不安を感じます。
本来は誰もが対等の立場に対して、健全な人間関係を育むのが理想なのですが、毒親の影響が強いため、自分を服従の立場、もしくは支配の立場に置きがちです。
普通の友人関係や、普通の大切にしてくれる男性が目に入らず、興味が持てず、逃げ出してしまうのは毒親の影響からくるものなのです。
共依存についての詳細はこちらです。→共依存とは?
毒親育ちの女性は父や母と同じで安心できない人と付き合う
これも本当にあるあるですが、毒親育ちの人は基本的に大切にしてくれない人、大事にしてくれない人、心から愛してくれない人に夢中になったりします。
共依存のタイプの女性は、基本的に自立していないお世話の必要な人に夢中になります。
わかりやすい例は、アダルトチルドレンの言葉の元になる「アルコール依存症の人を支える妻」のような人です。
依存症の人を支えるのは何もアルコール依存症だけではありません。
薬物依存症やギャンブル依存症、セックス依存症、仕事依存症(ワーカホリック)なども同じです。
今まで過ごしてきた家庭内で、父や母に問題があったりすると、世の中の他の家庭でもこれが普通なのだろうと勘違いします。
そして、毒親育ちの共依存の女性は、「この人も本当は良い人」で、「いつか立ち直って」、「本当に心から愛してくれて感謝をしてくれて…」とう幻想にしがみついて、傷つきながら関係を継続します。
先ほど幻想と言いました。
なぜなら、何十年も前から社会問題になっているアルコール依存症の妻の共依存は、相手の男性の状態をますます悪化させるからです。
他にも、あなたを情緒的に支えてくれない人や、何も言わずに出て行ってしまう人、知らないうちに借金を重ねる人など、そのような人とばかり付き合うようなら要注意です。
あなたの潜在意識が自分のパターンに対して、父や母と同じパターンを求めているのです。
アダルトチルドレンの詳細はこちらです。→アダルトチルドレンとは?
スーザン・フォワード著『毒になる親 一生苦しむ子供』(講談社+α文庫 2001/10/20)
過干渉タイプ
過干渉は恋人に対して、さらに積極的に干渉していきます。
相手の意向を無視して、感情や意思を認めずに、お世話をすることでコントロールするのが過干渉です。
共依存が下の立場になるのに対して、過干渉は上の立場になります。
ダメ男に対しても、接し方の違いがあり、上記のような共依存タイプはイネイブラータイプ、過干渉はケアテイカータイプになります。
毒親育ちの詳細はこちらです。→毒親育ちの特徴
毒親育ちの女性が幸せな恋愛をする方法
では、毒親育ちの女性が幸せな恋愛をするには、どうすればいいのでしょうか?
毒親との関係を出来る限り断ち切る
おそらく毒親との関係を断ち切れない人は多いでしょう。
ただ、あなたの恋愛観の歪みは、あなたの親から始まっていることは間違いありません。
一番は、親から自立して、親も自立させることで、自分のパターンを根底から変えることなのです。
関係を断ち切れないという方も、距離や時間を工夫して、出来る限り影響を減らすことが必要です。
自分をケアし、自分を大切にする
一時恋愛から離れて、自分に優しくする時間も必要でしょう。
その時に、毒親に関しての知識を得て、自分が陥りやすいパターンに気づくことが出来るといいです。
心理的な回復は、まず自分の過去や現在に気が付くこと。
そこから、幸せへの道が始まり出します。
恋愛はパターンを解消してからの方が、良い彼を捕まえられます。
毒親育ちのカウンセリングを受ける
毒親育ちの女性は、毒親の影響が強いために、まずはその悪影響を知り、自分自身を受け止めなおすことが必要です。
自分がどのような傾向があるかを知るだけでも、心が軽くなって、人生の方向性を考え直すことが出来ます。
一番は無意識のパターンを変えることですが、意識的な努力では大変な場合があります。
トラウマや思考の癖を出来るだけ早く変えたい、素敵な恋愛で幸せになりたいと思う方は、NLPで変えられます。
毒親育ちの女性の恋愛パターンを変える方法
アダルトチルドレンの恋愛問題や夫婦関係を克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
そして、パートナーとの関係性が良くなったり、優しいパートナーに出会えたりするのです。
もし、恋愛もアダルトチルドレンもまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
毒親育ちも恋愛も人生もまるっと好転したいなら↓