毒親育ちの人は友達を作るのに難しさを感じたり、友達がいても孤独感を感じたりしがちではないでしょうか?
他にも、友達と言えども信用し切れる人がいないなど、毒親育ち特有のお悩みを良くおうかがいします。
毒親育ちの子どもはどうして、友達を作るのに大変な思いをしてしまうのでしょう。
- 毒親育ちに友達がいない理由とは?
- 毒親育ちの友達の作り方のコツ
この記事では毒親育ちの子どもに友達がいない理由と、友達の作り方をわかりやすく説明します。
友達と心から笑い合える関係を作って、幸せな人生を送れるようになってくださいね。
目次
毒親育ちに友達がいない理由とは?
毒親育ちに友達がいない理由とは、毒親のせいで人間関係の構築方法を学べなかったことと、毒親育ちの子ども特有の心理状態が原因です。
毒親とはスーザン・フォワードというカウンセラーが使いだした「毒になる親」という言葉の略語です。
毒親育ちの子どもは、毒親によって友達の作り方を学ぶ機会を奪われています。
次に毒親育ちに友達がいない理由を詳しくお伝えします。
ちなみに毒親育ちの人たちの性質はアダルトチルドレンと同じです。
毒親や毒親育ちという言葉と、アダルトチルドレンという言葉の発生は本来別ですが、類似点が多いどころか同じような考え方なので是非参考にしてください。
ここではアダルトチルドレンの各タイプと関連付けて解説していきたいと思います。
毒親が友達付き合いに口を挟むから
過干渉の毒親は友達付き合いに口を挟んできます。
過干渉の毒親の望みは、子どもが期待通りや理想通りにいることであって、子ども自身の満足は考えていません。
自分の見栄を満たすための子どもなので、その友達も見栄を満たすようなレベルでなければいけないのです。
これでも行き過ぎですが、もっと行き過ぎると友達付き合い自体を否定します。
なぜなら、友人関係というのは子どもの成長や自立とつながるので、親子関係を長く永遠に続けたい毒親は、無意識に友人づきあいを否定します。
結果として、毒親育ちの子どもは友達が少なくなってしまうのです。
過干渉されるアダルトチルドレンのタイプはプリンス(プリンセス)です。
感情や意思を奪われて、親の言いなりになる優等生のお人形という意味になります。
言いなりのお人形は友達付き合いや人間関係の構築で、のちのち困ることになります。
毒親の過干渉がひどい場合の子どもへの影響はこちらです。→アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)とは?
毒親が共依存の親だから
共依存の毒親は気づかないうちに子どもの時間を奪います。
共依存を生みやすい「親らしくない親」の例では、子どもに世話をしてもらったり、情緒的に慰めてもらったりすることがあげられます。
このように「親が親らしくない」と、子どもは早熟して、妙に大人びたしっかり者になるのです。
しっかり者の子どもの使命は、親の代わりをすることや、親の世話、親の慰めなので、子どもらしく振舞うこともなく友人と遊ぶ時間がありません。
共依存者の子どもはこれらが普通になってしまい、友達を作ることや自分の恋愛、社会での人間関係を構築することに重点を置かなくなってしまうのです。
アダルトチルドレンには親子の共依存のタイプがとても多いです。
プラケーター(慰め役)タイプや、イネイブラー(世話役・支え役)タイプ、そしてケアテイカー(リトルナース)(世話役・小さい看護師)タイプが親子の共依存関係です。
毒親の共依存がひどい場合の子どもへの影響はこちらです。→アダルトチルドレン:プラケーターとは?
対等の立場が苦手だから
毒親育ちの子どもは対等な立場という感覚がわかりません。
毒親の両親の姿を見て育っているために、どちらかが支配的になったり、どちらかが蔑まれたりという偏った関係性を学習しています。
本来の友人関係というのは対等です。
毒親育ちの子どもたちは、その感覚がわからいないために友達を作ることが苦手になるのです。
毒親育ちの子どもは、無意識的にどんな人間関係でも上になるか下になろうとします。
ですから、例え友人を作っている人でも、なんとなく歳が離れている友人が多かったりして、同年代が苦手なタイプも多いのです。
また、友人関係だと思っていたら利用されているということも起きるために注意が必要です。
他人の顔色をうかがいびくびくするタイプの子どもはこちらです。→アダルトチルドレン:ピエロとは?
毒親に人間不信を植え付けられたから
毒親は子どもに対して、暴力や暴言・否定などを続けることで人間不信を植え付けてしまいます。
身近な両親が安心感を伝えられないために、社会に出ても「不安定な関係」の中に身を置きがちです。
それは友人関係においても表れてしまい、心を開くことや相手を信じることが苦手です。
幼少期から毒親に「心を開くと傷つけられる」という経験をさせられてしまったために、人間という大きなくくりで恐怖心を感じるようになり対人恐怖症になったのです。
人は不思議なことに経験したことを無意識に繰り返してしまう傾向があります。
暴力を振るわれたら、またその可能性がある人生を選んだり、自分が暴力をふるう側になったりします。
連鎖を止めるにはカウンセリングが必要です。
毒親からありとあらゆる暴言や暴力、否定を受けた子どもの例はこちらです。→アダルトチルドレン:スケープゴートとは?
人間関係の作り方を学ばなかったから
毒親が子どもの身近なモデルになっているため、人間関係の構築の方法を知りません。
母親が子どもと心理的に分離できずに、過度に干渉しすぎることにも当てはまりますが、正しい距離感がわからないという特徴があります。
相手との適度な距離感がわからずに、実際に近づきすぎたり、心理的に踏み込み過ぎてしまったりして、お互いに傷つけあったりします。
アダルトチルドレンのタイプには、コミュニケーション相手との距離感において、心理的に近すぎたり遠すぎたりという極端な場合が多くあります。
遠すぎるタイプとしてはロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)で対人関係を望まなくなっています。
近すぎたり踏み込みがちなのが、プラケーター(慰め役)タイプや、イネイブラー(世話役・支え役)タイプ、さらにおせっかいになりがちなのがヒーロー(英雄)タイプや、ケアテイカー(リトルナース)(世話役・小さい看護師)タイプです。
そもそも遠いタイプは友人を作ろうとしませんし、近すぎるタイプは利用されたり、馴れ馴れしさをうざがられたりして、上手に友達を作ることが出来ません。
毒親育ちの子どもが距離感を見失うお世話係の例はこちらです。→アダルトチルドレン:イネイブラー(ケアテイカー・リトルナース)とは?
完璧主義だから
毒親育ちの子どもの例で完璧主義という例があります。
毒親の期待を一身に背負うタイプで、それが使命になり親のために頑張り続けてしまうのです。
完璧主義のタイプは、自分だけなら良いのですが大抵は他者に対しても求めてしまう傾向があります。
この思考は「なせば成る」と終わりなく他者を追い込んでしまうので、敬遠されてしまいがちなのです。
リーダータイプかと思いきや、周囲から引かれてしまうのです。
このタイプはアダルトチルドレンのヒーロー(英雄)タイプになります。
完璧主義の毒親育ちのタイプはこちらです。→アダルトチルドレン:ヒーローとは?
自分の存在を消そうとするタイプ
毒親育ちの中には、存在感を消すことで自分を守ろうとするタイプもいます。
対人恐怖症の人にもありがちですが、家族からも存在感が薄いと思われたりします。
それもこれも、毒親との関わりの中で「もう傷つきたくない」という必死の抵抗が生み出した生き抜くすべなのです。
このタイプは学校や社会でも存在感を消そうとして自分を守るために必然的に友達がいません。
ただ、「それがベスト」だと信じているわけではないので、本心では「友達」と関わりたいという思いがあります。
このタイプはアダルトチルドレンのロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)タイプになります。
毒親から存在を消して身を守るタイプの子どもはこちらです。→アダルトチルドレン:ロスト・ワン(ロスト・チャイルド、ロンリー)とは?
毒親育ちの子どもの友達の作り方
ここまで見てきたように、毒親育ちの子どもは必然的に無意識で「友達を作りにくい」体質になってしまっていると言えます。
ですから、毒親育ちの人が友達を作るには、心を開いて心の交流を出来るように少しずつ意識をしていくことが大切です。
また、アダルトチルドレンや毒親について学ぶことで、自分の傾向を知ると、何に気を付けたら良いかがわかります。
あなたに必要な癒しを少しずつ取り入れていくことが大切です。
少しずつ心を開こう
毒親育ちの子どもは、心の開き方を学ぶ必要があります。
相手に本音をさらけ出したり、意見を言ったり、感情表現をしても「OK」という感覚を持つ必要があります。
毒親から否定された経験が多く、最初は難しいかもしれませんが、優しい友人を選んで少しずつ心を開いても大丈夫だということを学びましょう。
自己否定感を減らして自己肯定感をあげよう
自己肯定感をあげるためには、どんな自分でもOKということを自分の無意識に伝えないといけません。
毒親から無条件の愛情を受けるのは難しいので、自分で自分を大切にすることが重要です。
自己否定感をなくして、自己肯定感をあげていくと、人への恐怖心や人間不信が少なくなってきます。
ちなみに簡単なのは、日記やメモ帳に自分の良いところを書き出しまくることです。
最初は嘘っぽくても何でもいいので書き続けると、自分を少しずつ認められるようになります。
毎日5分でも構いません。継続してみましょう。
自己否定感の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴④自己否定感とは?
対等の立場を大切にしよう
毒親育ちの人は対等の関係を学ぶことが大切です。
それは、ずっと両親や家族の関係が上下関係にあったことが原因です。
友達は良いものだと頭ではわかっていても、いざとなると無意識レベルで、なぜかしら上下関係のある立場を選びます。
年齢だけならまだしも、明らかな命令や虐げるような立場に身を置きやすい場合は注意が必要です。
距離感を意識しよう
毒親育ちの人は、距離感をしっかりと意識して他者と関わることが大切です。
毒親育ちの子どもは、心理的にも物理的にも近づきすぎたり、離れすぎたりして、程よい距離がわからず傷つけ合いがちです。
程よい距離感を学びながらも、相手や自分自身を尊重して、大切にし大切にされるということを学んでいく必要があります。
毒親育ちの詳細はこちらです。→毒親育ちの特徴とは?
毒親育ちで友人関係の作り方に苦労するなら講座やカウンセリングへ
頭ではわかっていても同じ繰り返しをしてしまう場合もあります。
それはあなたの過去の経験が癒されいていないために、友達づくりの許可が下りていないと思われます。
過去のトラウマを癒すことで、ネガティブな価値観が自然に変わると、今までと違う方法を自然に選べるようになります。
両親の経験を癒しことも一見遠回りのようで、人間不信を癒す近道の場合がありますよ。
毒親育ちの生きづらさを変える方法
毒親育ちを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
もし、毒親育ちも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
毒親育ちも人間関係も人生もまるっと好転したいなら↓