恋愛中の女性は彼氏の言動を見ながら、ひょっとして毒親育ち?と思うことはありませんか。
毒親育ちの男性は、機能不全家族の中で育っているために、思考や行動の偏りが見られます。
この思考や行動の偏りを知ることで、これから恋愛したい女性は、毒親育ちの男性を避けられる可能性があります。
マザコンぽい男性や、やけにマウントを取りたがる男性は、毒親育ちの可能性があります。
- 毒親育ちの男性の特徴は?
- 毒親育ちの男性のタイプは?
この記事では毒親育ちの男性の特徴と、毒親育ちの男性にありがちなタイプについてわかりやすく説明しています。
恋愛中の女性や、恋人に「あれ?」と思う方は参考にしていただいて、幸せな恋愛関係にお役立てください。
目次
毒親育ちの男性の特徴
毒親育ちの男性の特徴は、幼少期に無条件に愛され、自由に子どもらしく生きた経験が少ないために起きている「生きづらさ」と言えます。
毒親とはスーザン・フォワードというカウンセラーが使いだした「毒になる親」という言葉の略語です。
毒親育ちの男性が一番影響を受けている人間は家庭内では母親です。
男の子にとっては、一番最初に触れる女性でもあり、人生における人間関係や恋愛関係を学ぶ基礎になります。
この母親の関わりが「毒母」的な関わりである場合に、子どもには様々な歪みが出てきてしまいます。
表面的なあらわれ方として、「マザコンタイプ」もいれば「支配型タイプ」もいますが、心の苦しさという点では同じような悩みを抱えているとも言えます。
まずは、毒親育ちの男性の人生に悪影響を与えている心の問題を見てみましょう。
毒親育ちの男性が生まれる機能不全家族の詳細はこちらです。→機能不全家族とは?
自己否定感が強い
自己肯定感は「ありのままの自分」という「存在そのもの」を受け入れられて初めて生まれます。
人は無条件に存在を受け入れられると、とても嬉しく感じるのです。
毒親育ちの男性は、親の理想や期待通りを演じたり、条件付けでしか愛を感じられなかったという理由で自己肯定感が育まれていません。
その上、自分自身を大切にされる経験が少ないため、逆に自己否定感が強くなります。
そのため、自信もなく、折れやすいメンタルの状態だと言えます。
毒親育ちの男性に多い自己否定感の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴④自己否定感とは?
他人の評価を気にする
毒親育ちの男性は評価をとても気にします。
人の目を気にしている、世間体を気にしているとも言えます。
そのため失敗や挫折を過度に恐れる場合があり、チャレンジ精神がありません。
また、評価を気にするあまりに、評価しない女性を恋人に選ぶこともあります。
その場合、男性は支配的なタイプになって女性を支配する方法で、その女性を評価できない立場に追いやります。
もしくはペットのように可愛がる方法や、一生懸命持ち上げてくれる女性をパートナーに選ぶことがあります。
根底にある不信感
毒親育ちの男性の心の底では人間不信が渦巻いています。
というよりも、人を信じるとはどういうことなのかをわかっていません。
常に不信感や不安を抱えているために、環境や相手をコントロールしようとしたり、パートナーのすべてを知ろうとしつこくなったりします。
ですから些細なことで不機嫌になったり、すねたりするのです。
完璧主義・白黒思考
毒親育ちの男性は完璧主義で白黒思考の傾向が強いです。
物事の中間という感覚がないのが特徴の一つです。
極端に捉えがちなので、何か一度の失敗ですべてが失われたと感じたりします。
人を敵か味方や、好きか嫌いかなどにわけて、どっちでもないという感覚が非常に少ないです。
毒親育ちの男性の完璧主義の詳細はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴①完璧主義
攻撃的になる
毒親育ちの男性は、毒親育ちの女性に比べて攻撃的です。
これは特に性別の差ですが、男性の場合は、つらい苦しい感情や、不安や悲しみが「怒り」になって外への攻撃になりやすいのです。
普段控え気味にしていても、一言目が否定のタイプや、何かしらマウントを取ってくるタイプ、馴れ馴れしいタイプもこの傾向があります。
攻撃的な部分を普段抑制していても、人の優位に立ちたいという部分が見え隠れしたら要注意です。
付き合ったときには、暴言や暴力・モラハラとして表れ、恋人を傷つける可能性があります。
否定をしてくる毒親の影響の詳細はこちらです。→毒親否定型の影響
毒親育ちの男性のタイプ
毒親育ちの男性には様々なタイプがあります。
上でお伝えした特徴が、出方によっては真逆のように出ることもあります。
それでは代表的な特徴を見てみましょう。
マザコン的なタイプ
毒親育ちの男性のわかりやすい特徴と言えば、マザコン的なところです。
母親を大切にする男性を見て、安心する女性もいると思いますが、お付き合いしている段階でわからない部分もあります。
そうすると、結婚になった途端に、「あれ?こんなはずじゃなかった…」ということも起きます。
男性がマザコンタイプだと女性が困る点は、次のような点です。
- 意思や感情表現がわからない
- いざという時に決断が出来ない
- 責任を負うことを嫌う
- パートナーよりも親の味方になりやすい
- 恋愛から結婚に移った途端に母の代わりをさせられる
意思や感情表現がわからない
毒親に溺愛されて育った男性の中には、一見育ちも品もよく、そして温和に見えて「恋愛なら間違いない!」みたいな人がいます。
ですが、よく観察してみてください。
中には実は意思や感情を出せなくなっているタイプがいます。
毒母の理想や期待に合わせることをしてきたために、自由意思というものが欠けてしまったのです。
ただ、自由な意思は欠けたらかけっぱなしで、ずっと言いなりというわけではなく、いつかどこかでひずみが起きます。
この男性がメンタル不調や体調不良になったり、今までためてきた怒りを突然爆発させたりすることもあるのです。
常にニコニコ温和なタイプの男性も、内面に封じ込められた「自分」がいるのであれば要注意です。
それは、毒母の関わり方でわかります。
毒母があまりにも先回りして、過干渉なの人の場合は、毒親育ちの男性は、自分を抑圧して母の理想に合わせる仮面をかぶった人形になっているのです。
いざという時に決断が出来ない
上でもお伝えしましたが、毒親育ちの男性の決定権は毒母が握っています。
そのため、今まで習い事や勉強、進学・就職・友人づきあいなど、すべてにおいて口を挟まれている可能性があります。
その場合、大きな欠点として、自分で何かを決断するということが経験できていない可能性があります。
決断の経験がないことは、チャレンジをしないことにもつながり、また挫折や失敗に関しても恐怖心を持っている場合があります。
カウンセリングの現場で実際にお会いした40代男性に、お母様が亡くなったあと「道しるべがなくなった」と感じている方がいました。
一見お母様を大切に思っていて心温まる話だとスルーしがちなのですが、良く考えると40代なのに「母」が道を示さないと決断できない状態になっているのです。
親の役目は「自分がいなくても自立できる」ように子どもに働きかけることです。
そのためには、自分で決断、チャレンジ、失敗や挫折を早期に経験させることがいかに大切かがわかります。
毒親が進路に口を出す例はこちらです。→毒親が進路を勝手に決める!?
責任を持つようなことを嫌う
自然と無意識に起きてしまうようですが、毒親育ちの男性は責任を取りたがらないのです。
これは、先ほどのお話とつながりますが、決断を毒母が常に行ってきた場合、その意識は子どもの中にあります。
自分が決断しないことに慣れてしまい、今まですべて親に任せていたことを、子どもはなんとなくしっています。
すると、自分の責任じゃないという感覚だけは強固にあるため、自分で考えることを避けますし、責任を取ろうとも思いません。
自分の子どもが出来た時に、教育や躾を女性に任せるのも、古い過干渉の昔ながらのお母さんに育てられた男性にありがちな点です。
母という役割が「子どものために何でもする」という学習をしているために、自分は手出しをしないというパターンが起きるのです。
責任を持たないアダルトチルドレンのタイプはこちらです。→アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)とは?
パートナーよりも毒母の肩を持つ
毒母が義母になり、いざ嫁と義母に喧嘩が起きた時に、義母の肩を持つのがマザコンの毒親育ちです。
他者から見ると「変な過干渉」も、今までずっと過干渉されている息子は「自然」に感じています。
ですから、お嫁さんに対して「母も悪気があるわけではないんだよ」と言います。
はい、そうです。毒親のほぼ100%の皆さんは「悪気があってやってはいない」のが問題なのです。
皆が「良かれと思って」やっていることがまずいので、知らず知らずのうちに子どもが生きづらさを抱えて病気にまでなるのです。
このようにされたお嫁さんは、この家族の枠組みの中の「唯一の頼みである旦那さん」が頼れないことを叩きつけられるのです。
そして、あらたな歪みの犠牲になっていくのです。
恋愛から結婚に移行した瞬間に母の代わりをさせられる。
不思議なことに交際時期から婚姻関係になった途端に、お嫁さんをこき使う旦那さんがいます。
今まで彼女に対して散々大切に、家事も手伝う、行きたいデートスポットには連れていく、なんてことをしていたのに急に手のひら返したように変わる人がいるのです。
この男性の中では「彼女」と「母」や「嫁」という役割がはっきりと違うのでしょう。
役割が急に嫁や母になった途端に、毒親育ちの男性の毒母がしていたことを求められるようになることがあるのです。
この毒母はたいてい過干渉タイプなので、すべてをやり過ぎです。
おそらく、母だからこそすべてを投げうって、子どもをダメにするくらいお世話をしていたのですが、正直言って他人が務まる代物ではないのです。
毒親育ちの男性が家事に対する細かすぎる指示や、整理整頓や小物などの置き場所まで言ってくるようならこのタイプです。
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンの恋愛問題
無理難題をふっかけてくるタイプ
毒親育ちの男性の中には、無理難題をふっかけてくるタイプがいます。
いわゆる「試し行動」と呼ばれるものですが、通常は子育てにおいて「こどもが大人をわざと困らせて愛情を図る行為」のことを言います。
子育ての場合は、お母さんが感情的に怒ってしまったり、日によってコロコロ叱る基準が変わったりすることで起きます。
子どもはお母さんの顔色を見ながら、そして怒られるとわかっていながら、もう一度同じことを繰り返したりします。
これはお母さんの愛情を図る行為であって、「こんなことする僕でも愛してくれるの?」という意図があります。
子育てにおいては、このわがままに映るような時期に「それでも愛しているし、どんなあなたも愛しているよ」と同じメッセージを続けることが重要です。
試し行動がどんどん悪化するのは、お母さんが余計に怒ったり、良い子の時しか認めないなどの条件付けをする時です。
大人の男性が恋人に試し行動をするのは、要は子どもの時に「どんなあなたも愛しているよ」と感じさせてもらえてないからです。
無条件の愛が必要なわけですが、大人になってからですと、「こじれにこじれてめんどくさい…」ってなるかもしれませんね。
- すぐに別れ話をする
- 仕事や友人・親などと自分を比べさせる
- 疲れた、具合が悪い、調子が悪いと常に言う
すぐに別れ話をする
毒親育ちの男性の試し行動の大きな一つは、別れ話をすぐするということです。
上でお伝えしたように、愛されているという確かな実感を持つ経験が少ないために、「また裏切られるのでは?」「必要ないのでは?」という恐れを根底に持っています。
男性の場合は、それら不安が突発的に怒りのように外に向けて出てしまうために、突然「じゃあ別れよう」などという言葉となってしまいます。
ただ、本当は「別れたくない」「一緒にいたい」と言われたいという裏の意図があります。
仕事や友人・親などと自分を比べさせる
「わたしと仕事どっちが大事なのよ!」と言うのは女性のイメージになっているかもしれません。
しかし、毒親育ちの男性もしっかり、「俺と仕事とどっちが大事なんだ!」と言ったりします。
要は愛されている自信がないために、確認行動として何度も同じことを聞いてくるのですが、聞かれた方は疲れてしまいますね。
疲れた、具合が悪い、調子が悪いと常に言う
毒親育ちの男性は、「大丈夫?心配だわ?」と彼女に常に思ってもらいたいために体調悪いアピールをします。
仮病?と思うかもしれませんが、毒親育ちの男性の中には実際に症状として表れることがあるのです。
病気になっていると親に優しくされたという経験が強くあると、このようなリアルな身体症状として出ることがあります。
身体化する症状として表れやすいアダルトチルドレンタイプはスケープゴート(生贄)がいます。
スケープゴートの詳細はこちらです。→アダルトチルドレン:スケープゴートとは?
支配タイプ
親からの虐待を受けて、本当の愛情を感じられずに育った人は、毒親と同じような繰り返しをすることがあります。
わかりやすいパターンは、暴言・暴力・モラハラなどです。
ただ、実力行使に出なくても、威圧や否定をして支配してくるタイプもいます。
毒親育ちの人は対等の立場がわからないと同時に、無意識に対等を避けて、上か下になろうとします。
男性の場合、どちらかというと外に対して攻撃的になるために、誰かの上になって安心する傾向があります。
上になれば評価も批評もされないので、自分の存在を脅かされないという状態なのです。
その際、女性に求めるのは服従なので、ペットや持ち物ととして扱われるようになります。
毒親の父親になった人の詳細はこちらです。→毒親の父親の特徴
ダメ男タイプ
男性は支配的になりやすいと言いましたが逆もあります。
いわゆるダメ男タイプで、転職ばかりし続けたり、依存症の類になっていたりします。
アダルトチルドレンの元になるアルコール依存症の親のタイプはこれです。
アルコール依存症の毒親育ちの子どももアルコール依存症になる確率はものすごく高いです。
機能不全家族の中で男女関係の原型を親から学んでいるために、自分が依存症になり、それを支える妻が共依存症者になるという図式になります。
いわゆる尽くすタイプの女性は、このタイプに身を捧げてしまうことがありますので注意が必要です。
尽くすタイプにありがちなアダルトチルドレンのタイプはこちらです。→アダルトチルドレン:イネイブラー(ケアテイカー・リトルナース)とは?
毒親育ちのまとめはこちらで解説しています。→毒親育ちの特徴とは?
毒親育ちの男性を克服する方法
毒親育ちの男性ばかりと付き合う女性は、無意識にあるパターンに惹かれている可能性があります。
それは、幸せから遠のくパターンかもしれません。
もしかしたら、あなたも知らないうちに親の影響を受けているのかもしれません。
その場合は、親子関係や過去の恋愛パターンを解消すると、自然と新しい穏やかなパターンへ変化していきます。
無意識的に今までのパターンとさようなら出来たら、未来の可能性は大きく変わります。
もしも、あなたが毒親育ちの男性なら、過去の親子関係を重点的に癒しましょう。
子どもの頃の幼い自分を育てなおすことで、安心感の中に安らぎを見出すことが出来ます。
毒親育ちの恋愛パターンを変える方法
アダルトチルドレンの恋愛問題や夫婦関係を克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
そして、パートナーとの関係性が良くなったり、優しいパートナーに出会えたりするのです。
もし、恋愛もアダルトチルドレンもまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
毒親育ちも恋愛も人生もまるっと好転させるなら↓