毒親に自覚なしに傷つけられている子どもが多くなっています。
毒親は、自分がひどいことを言っていても、子どもを深く傷つけていても、反省の色を見せずに同じ行動を繰り返しがちです。
毒親はどうしていつまでも、自分自身を省みずに無自覚な行動を続けるのでしょう。
自覚して行動を改めるようなことは人生の中でいつかあるのでしょうか?
- 子どもを追い詰める毒親の自覚のない行動
- 毒親の無自覚の行動はどうして起きるのか?
この記事では、毒親の自覚のない行動とその理由、克服方法を解説していきます。
目次
毒親の自覚なし:子どもを追い詰める行動
自覚とは自分の思考や行動に気が付いているという意味の言葉です。
いわゆる瞑想などのマインドフルネス状態とも言えます。
自覚とは別の言い方をすると、自分を冷静に客観的に見る能力です。
しかし、毒親の情緒は不安定なので、自分の行動が子どもに与える悪影響に気が付けません。
結果として、自分のしたいようにして、無自覚に子どもを追い詰めがちです。
そんな毒親の無自覚な行動をあげてみたいと思います。
毒親は褒めない
毒親は子どもを褒めません。
例えばテストで90点を取ってきて見せた時に「どうしてあと10点取れなかったの?」と聞いて子どもにがっかりさせます。
毒親はプラスの面を見ずに、マイナスの面を指摘しやすいのです。
では、100点を取ったらどうでしょう?
毒親の場合は、「私の子どもだから!」と言わんばかりに「当たり前よね」と言います。
では、悪い点を取ったら?
今度は、「あんたなんてうちの子じゃない」くらいにけなしたりします。
平気で「バカ」呼ばわりしたり、子供を落とすようなことを言います。
どんなにあがいても、もしも良いフィードバックが来なかったら、子どもの欲求はいつまでも満たされずに無力感が生まれます。
では、良い点数を取ったら褒めればいいのか?というとこれも違います。
むしろ、先ほどの極端な例よりも、点数の違いで褒めたりけなしたりするように、気が付かないで子どもを追い込んでいる人は多いかもしれません。
子どもの発達に必要なのは、プロセスを褒めるということです。
成績の結果を褒めるのではなく、頑張ったプロセスを褒めてあげることが、自己肯定感につながります。
点数の違いで褒めたり褒められなかったりすると、親の顔色を見るような子や、評価を過剰に気にして怯える子になります。
他人の顔色を見るようになるアダルトチルドレンの特徴はこちらです。→アダルトチルドレンの特徴②顔色をうかがう
毒親は認めない
成績と同じように生活の中での様々な部分でも毒親は子どもを認めません。
例えば、親のために何かをしたとしても感謝の言葉もなかったりします。
むしろ、親が何かをした時は、ここぞとばかりに「お礼は?」などと言って子どもから承認を無理やり得ようとします。
そもそも承認欲求の塊のような人たちが毒親なので、子どもだろうがなんだろうが相手の気持ちに対して気遣う余裕などありません。
このようなタイプは人の話を聴きながらも、自分の話にすり替えて、自分の話題にもっていったりします。
子どもは自分を満たすための道具であり、子どもを満たすことなど考えていないので、何かを手伝ったり、親の代わりをしてくれたり、親の世話をしたとしても「当たり前」なのです。
また、口先では「可愛い子ども」と言ったりしますが、他人が見ている前で子どもが傷つくようなことを言ったりすることがあります。
親としては、自分が外面的に良い親として見られたいがゆえの行動なのですが、子どもは深く傷ついて、そして混乱します。
子どもは、可愛いの?可愛くないの?どっちなの?となってしまい、自己否定感が強くなることになるのです。
自己否定感の詳細についてはこちらです。→アダルトチルドレンの特徴④自己否定感とは?
毒親は謝らない
毒親は謝りません。
謝罪を「負け」と考えていたりするので、評価におびえる毒親は絶対に謝りません。
それが子どもなら、余計に謝りません。
子どもは「親の言ううことを聞くべき」や、「子どもよりも大人が正しい」などの価値観がある毒親もいます。
また、子どもを所有物のように感じている毒親もいます。
そうすると、子供の気持ちを理解して尊重することなど出来るはずがなく、当たり前のように子どもを傷つけてしまうのです。
謝らない毒親の詳細はこちらです。→毒親はなぜ謝らないのか?
毒親は話を聞かない
毒親は話を聞きません。
そもそも子どものために、わざわざ時間を作って話を聴いてあげるという考えがないのです。
きちんと会話の席を用意して、じっくり相手の考えを聞いてあげるという姿勢がありません。
子どもは自分の延長であったり、所有物という感覚があると、ある意味では「わかりあっている」と毒親は勝手に思っています。
わかりあっているというよりも、「わかれ」という感覚のほうが正しいかもしれませんね。
毒親は話が通じない
毒親は話が通じません。
自己愛型の人に多いのですが、「自分の非を認める」ということを絶対にしない人がいます。
自分の優位性を脅かすものは、何がなんでも排除する思考のために、譲ることや引くこと、反省や謝罪が思い付かないのです。
このようなタイプは、自分のものは自分のもの、人のものも自分のもの、のような思考パターンのために「怪物」的な自己中心的思考です。
よくドラえもんのジャイアンを例えに出されますが、本当の自己愛型の人はジャイアンレベルを軽く凌駕します。
ジャイアンは可愛い方です。
心から反省したり、相手のことを考えたりするから、ただのガキ大将とも言えます。
本物の自己愛のタイプは、まったく話が通じません。
それが毒親だった場合は、自覚ないのは当然で、気づかせることも難しいです。
話が分からない被害者ぶる毒親の詳細はこちらです。→毒親が被害者ぶる理由とは?
毒親の自覚なし:子どもへの悪影響に気づかないのは理由
毒親が自分の悪影響に気が付かないのは、客観的な能力に欠けるからと言いましたが、それは心にトラウマや大きな悩みなどを抱えている人の特徴ともいえます。
大きな心の傷は、恐怖を生みますので、知らず知らず自分の心を閉じて、自分優位に働くように無自覚に行動します。
毒親も機能不全家族の環境で育っている可能性が高く、アダルトチルドレンの要素があり、心の余裕がないのかもしれません。
心の傷を持つアダルトチルドレンの詳細はこちらです。→アダルトチルドレンとは?
毒親の連鎖
毒親は世代間連鎖している可能性があります。
機能不全の家庭では、過干渉や虐待や暴力、存在の否定や無視、支配的な関係や共依存関係等があり、安心感の中で子どもらしく成長する経験が足りません。
自分自身が穏やかな家庭環境で子育てなどを学んでいないので、思考や価値観、行動パターンが毒親に染まっている可能性があります。
もしも本人が毒親の影響から抜け出そうとしていても、知らず知らずのうちに母親と同じような子育てをすることがあります。
それは無意識レベルで染みついた行動パターンなので、自覚して取り除くことが難しいのです。
連鎖する毒親の父親の特徴はこちらです。→毒親の父親の特徴
子どもと自分の境界線が曖昧
毒親の中には、自分がひどい仕打ちを受けた反動で、子どもに過剰に干渉する人がいます。
生まれた時から、自分がしてもらいたかったことを過剰に子どもに与えてしまうのです。
特に女性は自分から子どもが生まれることもあって、心理的に子どもと同化したままになりやすいのです。
すると、自分と子どもの境界線が曖昧なままに、過干渉をしてしまいます。
このタイプの母親は、本気で良かれと思っているので過干渉が起こす害に気が付きません。
他者との境界曖昧だと、必要以上に踏み込んだり踏み込まれたりして、依存的な体質になり、自立を妨げます。
過干渉する毒親の詳細はこちらです。→毒親の過干渉の特徴とは?
他者の評価が怖い
毒親は他者評価を非常に気にしてるのも特徴です。
多少なりとも評価を気にしてしまうのはしょうがないとも言えますが、毒親の気にし方は尋常じゃありません。
自分が他人にどう見られているか?を気にしすぎていることが動機になっているのです。
このように強いマイナス感情を動機にしていると、他の視点に気が付く余裕はありません。
そのため、自覚なしで子どもをコントロールしてしまうのです。
自己愛が強く他人の気持ちがわからない
自己愛が強すぎると、自分の気持ちにしか興味がないために、他者の感情はどうでもよくなります。
どうでも良くなりますというよりも、そんなことは頭の中に少しも浮かばないと言った方が良いかもしれません。
共感能力というものは、例えばテレビを見ていてドラマの主人公の気持ちに感情移入してしまうように、自然と起きてしまうことがあります。
自己愛型のタイプは、共感能力自体が低いので、他者の気持ちが揺れ動いていても、さっぱりわからないのです。
そのため、人が傷つこうがお構いなしに自分を貫くのです。
また、自己愛型は社会での人間関係が上手に作れないという点もあります。
他責傾向
自己愛が強いと、自分を振り返ったり反省する能力が欠け、他人の責任にする傾向が強くなります。
そうすると、何か起きても都合の悪いことは他人のせいと本気で思っています。
自己愛が強すぎるるからこそでもあるのですが、他責の傾向が強いと、自覚なく人を追い詰めていきます。
良い母親と言われたい
毒親は自己肯定感の低さのために、周囲から良い母と言われたいという願望があります。
もちろん誰にでもあるのですが、それが強すぎて子どものことより自分の見栄や満足優先になると問題なのです。
良い母であることは構いませんが、毒親の中には「良い母」という言葉さえもらえたら満足と言う人も中にはいます。
そうすると、表面ばかりに気を使ってしまい、子どもの内面のケアにまで至りません。
毒親の母親の特徴の詳細はこちらです。→毒親の母親の特徴
誰かに認められたい
「良い母親と言われたい」が形を変えているバージョンですね。
大抵は母親の場合、夫や自分の父母に認められたいという欲求が大きすぎることがあります。
するとやはり、自分の欲求に目が行きがちなので、子どもの感情や意思を理解してあげる気持ちが少なくなります。
誰かに認められたいと思う承認欲求のせいで、自分の子どもの気持ちに気が付かなくなることもあるのです。
傷つきやすい
上でもお話しましたが、恐怖などマイナス感情が原動力になると、自分の行動を客観的に見る余裕はなくなります。
毒親の連鎖で傷つきやすい人は、トラウマの経験を持っている可能性もあります。
トラウマなどの傷つき体験は、人の心の余裕を奪ってしまうので、子どもの気持ちに配慮している場合ではなくなってしまいます。
自分の心に傷に目が行ってしまうので、人を傷つけてることには気が付けません。
毒親育ちの詳細はこちらです。→毒親育ちの特徴とは?
毒親に自覚させる方法は?
結論は、自覚させるのは「難しい」です。
毒親は簡単には自分を省みませんし、自分が変わろうと思えないのです。
それは、心の傷つき体験から来るものかもしれませんが、自覚がない人を自覚させるのは正直言って無理なのです。
毒親の影響から抜け出すには講座やカウンセリング
毒親に自覚させるのは多くの人が言ってるように難しいです。
ですから、その影響を断ち切れるのは、気が付いたあなたなのです。
幸せを掴み取る近道は、あなたが積極的に行動して変わってしまうことです。
気が付いたあなたが心理的に毒親の影響を抜け出すことが、もしかしたら毒親の何かを改善するかもしれません。
無意識でつながっている影響を、もしも断ち切ることが出来たら、将来親子関係を迎えられる時も来るかもしれません。
それにはNLPの講座やカウンセリングが早いです。
NLP(神経言語プログラミング)は人生を豊かにして充実させる方法なのです。
毒親育ちの生きづらさを変える方法
毒親育ちを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
もし、毒親育ちも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
毒親育ちも人生もまるっと好転したいなら↓