ネットスラングの毒親育ちの子供を表す言葉に搾取子と愛玩子という言葉があります。
これらの言葉は、同じ家族に生まれた兄弟姉妹なのに、両親の行動や態度や扱い、立場の差別を受ける違いを表す言葉です。
搾取子の子供はあらゆるものを搾取され、愛玩子の子供は溺愛を受けます。
一見立場的に、搾取子が悪く愛玩子が良く見えますが、実は両者とも同じように苦しみを抱え、その後大人になって社会に出てからも人間関係や人生で苦しみを抱えます。
この搾取子と愛玩子の診断チェックが出来ます。
- 搾取子と愛玩子の読み方と意味
- 搾取子チェック
- 愛玩子チェック
この記事を読むと搾取子チェックと愛玩子チェックが出来ます。
あなたの人生が毒親の育て方が原因で、どれほど苦むことになったが理解できます。
診断チェックを活用して、毒親の影響を抜け出し、人生をより幸せにしましょう。
目次
搾取子の読み方と意味
搾取子とは「さくしゅこ」「さくしゅし」と読み、毒親から理不尽な虐待や暴力、言葉の暴力を受けたり、あからさまに労働力や金銭的なものを期待され頼られて、「あらゆる行為を搾取される子ども」という意味を表すネットスラングから生まれた言葉です。
搾取子は一人っ子の場合も使われる言葉ですが、きょうだいが複数いる時は、次に説明する「愛玩子」と対になって説明されることが多いです。
毒親から虐待を受けるという意味では、兄弟姉妹だれもが可能性がありますが、両親から頼られて搾取されるという意味では、長男長女もしくは、責任感のあるタイプ、優しいタイプの性格の子どもになりがちです。
例えば周囲の兄弟姉妹がみんな家を出て行った後も、搾取子だけはなぜか実家に縛り付けられ、親から一人だけお金を当てにされ搾取され続けるようなこともあります。
子どもは「何かおかしい」と思いながらも毒親から洗脳を受けている状態なので、大人になって搾取されていると自覚するまで時間がかかり、なかなか気が付かないケースは多いです。
愛玩子の読み方と意味
愛玩子とは「あいがんこ」「あいがんし」と読み、毒親から溺愛や庇護を受けますが、その反面「言いなりの人形」のような面があり、毒親にとってのペットやイエスマンになっているという意味を表すネットスラングから生まれた言葉です。
愛玩子への関わりは、毒親からの溺愛ですが、実のところ問題は過干渉なのです。
愛玩子は毒親の都合や見栄で好きに可愛がられるような、一人っ子や末っ子タイプになりがちです。
また愛玩子は、異性の親(息子なら母親、娘なら父親)という親子関係に多いとも言えます。
親の理想や期待を叶える「理想の異性」を演じられるように仕向けられるのです。
過干渉の一番のポイントは、子どもの意思や感情を無視しているかかわりであることで、愛玩子の苦しみは搾取子と同じです。
ただ、表面的には愛されているように見えるので、本人も周囲も気が付きにくい面もありますが、じわじわと心理的に追い込まれていきます。
毒親と搾取子・愛玩子の関係
毒親という言葉は、子どもに対して毒になる親という意味で、スーザン・フォワードというカウンセラーが著書の中で使いだした言葉です。
毒親とは虐待や暴力、精神的虐待や暴言、否定や支配、ネグレクト(育児放棄)などをする親で、このような親子関係や家庭環境は子どもにとってトラウマになり、その後の人生に悪影響を起こします。
毒親の子どもが複数いた場合に、子どもの中で親から人気がある存在の子どもが愛玩子、ひどい扱いを受け続ける存在の子どもが搾取子です。
ただ、どちらも陰では毒親の都合と自己満足のために搾取されているとも言え、成長してからも心理的に様々な問題が起きます。
毒親は子どものありのままの存在を認めることが出来ず、自己愛的な子育てしかできず、まっすぐな子どもへの愛情が足りません。
この愛情の歪みがストレスになり、搾取子も愛玩子もつらい精神状態に追い込まれていくのです。
こちらもお読みください。→搾取子と愛玩子
搾取子診断チェック
搾取子診断チェックは30問です。
内容的には厳しいものなので、3個も当てはれば搾取子です。
搾取子の親は「自己愛型」の毒親ですので、ものすごく多く当てはまる!となってもショックを受けないようにしてください。
- 虐待や暴力を受けている
- 精神的な暴力、暴言、罵倒、からかいをしつこく受けている
- 性的虐待を受けている
- ネグレクト(育児放棄)がある
- 理不尽に無視される
- 親からの否定が多い
- 親から支配されていると感じる
- 親が間違いを認めたことはない
- 親から身体接触(ハグ等)をされた記憶がない
- 両親の喧嘩や不仲が絶えない
- 親のきょうだい差別があからさまにある
- きょうだいからも意地悪をされることがある
- 当たり前の費用(教育など)をかけてもらえない
- 学校生活のことを聞かれたことがない
- 家族の中で親の面倒を見ることが圧倒的に多い
- 親の代わりに家事をすることが圧倒的に多い
- 親の借金のために働いている
- 親に金銭的にたかられている
- 親の不始末の後始末をさせられる
- 親の気持ちをなだめることが多い
- 親の介護を当たり前に期待されている
- 外での人間関係が苦手である
- お世話をすることが当たり前になっている
- 人間不信や対人恐怖症になっている
- 自分のことより相手のことや他人が優先になっている
- 我慢しているという感覚が強い
- 被害者意識が強い
- 親が成長を喜んでくれない
- 親から努力、能力、存在を認められない
- 自分へのダメ出しが癖になっている
愛玩子診断チェック
愛玩子診断チェックは30問です。
愛玩子の苦しみは「じんわり根深く」進みますので、表面化しにくいです。
ポイントは毒親の過干渉なので、「苦しい原因がわからない!」という場合は過干渉を疑いましょう。
- 子どもの時から何不自由なくお金をかけられた
- 親から溺愛されていると感じる
- 成人してからも連絡が毎日頻繁にある
- いつも親が心配しているのがわかる
- 親はお金や物で解決させる傾向がある
- やりたいことより流行りのことや親のおススメの習い事をさせられた
- きょうだいより「ひいき」されていると思う
- 親からきょうだいの悪口を聞く
- 親は愚痴や嫉妬が多い
- 親は雰囲気で行動をコントロールしてくる
- 親が子どもより偉く正しいと教わっている
- 親は「あなたのため」とすぐに言う
- 自分は反抗期がなかった
- 親が友人や恋愛関係、結婚に口を挟んでくる
- 親が就職や転職に口を挟んでくる
- 恋人を紹介しても、恋人を気に入るそぶりが一度もない
- プライバシーがないと感じる
- 常に監視されている気がする
- 親のことを悪く思うと罪悪感が生まれる
- なんの不自由もないはずなのに涙が出たり落ち込む
- 自分のやりたいことがわからない
- 自分の意見や判断を聞かれると困る
- 自分の感情がわからない
- 他人の言動や評価、人の目が気になる
- 過剰に適応しようとする
- 依存心が強い
- 失敗や挫折を恐れる
- 空気を読んでしまう
- 他人の感情に引きずられる
- 自立が怖い
こちらもお読みください。→アダルトチルドレンタイプ診断
毒親の影響を克服する方法
搾取子と愛玩子が毒親の影響を克服するには、絶対的に距離を取って、物理的にも心理的にも影響から離れることが必要です。
理由は毒親の性格でありがちな「自己愛」です。
毒親の毒は、親の自己愛の度合いが強ければ強いほど、話し合いの結果の末の反省などは期待できません。
それくらい自己愛の強さは手が出せないものだと思ってください。
高校生くらいだと難しいですが、出来るのなら大学生以上の年齢の方なら、一人暮らしをしてしまった方が良いでしょう。
大人なのであれば、絶縁とまでは行かなくても、親が頻繁に連絡を取れない環境に逃げた方が賢明です。
また、こちらからの電話連絡などはしない方が心理的に穏やかに過ごせます。
また、親が親戚を使ってくる手もありますので、そこも注意が必要です。
離れてしまえば親の過干渉も届きにくく、友人や恋人、結婚や育児など、親の勝手を強要されたり反対されずに、自由に思いのままに選択することが出来ます。
搾取子と愛玩子のメンタルを癒すカウンセリング
毒親から距離をとっても生きづらさが消えない、人間関係が苦しいならカウンセリングが必要です。
子どもの頃からの過去の経験のトラウマや毒親の歪んだ関わりが、あなたの思考や行動パターンを作っています。
パターンを放っておくと、親のような人はいつまでも苦手ですし、なぜか出会いやすくなります。
また、恋愛や結婚にまで響いたり、子育てで親と同じようなことをしてしまう可能性があります。
このようなパターンを変えるには、幼少期の経験を癒していくことが重要です。
毒親育ちの生きづらさを変える方法
毒親育ちを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
もし、毒親育ちも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
搾取子・愛玩子などのチェックの他にも、アダルトチルドレンのタイプ診断などが出来ます。
自分の傾向を知ると対処法が掴めるようになりますよ。↓
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