あなたには憧れの人はいますか?
憧れの人のように振舞えたり、思考や行動が出来たら、人生が明るく見えそうな気がしませんか?
憧れの人の天才的なスキルをものにする、NLPモデリングという心理手法があります。
無意識レベルで真似てしまうために、憧れの人に限りなく近づくことが出来ます。
- 天才のスキルを手に入れるNLPモデリングとは?
- NLPモデリングのポイント
- NLPモデリングの方法
この記事では憧れの天才のスキルをものにできるNLPモデリングについてわかりやすく説明します。
あなたの人生を一段と明るくするNLPモデリングを活用して、行動や習慣のパターン変化に活かしてみてください。
目次
NLPモデリングの方法とは?
NLPモデリングと普通のモデリングの言葉の意味の違いは、モデリング段階で分析しないということです。
なぜなら私たちの脳は、どんなに優れていても「焦点」を当ててしまうために、「盲点」が出来てしまいます。
脳には「削除」「歪曲」「一般化」の仕組みがあり、主観的な部分から逃れられないために、すべてに気が付き情報を拾うのは意識では難しいのです。
そこにNLP創始者は気が付き、取りこぼすことなく無意識レベルで取り入れることを思いつきました。
これがNLPモデリングです。
NLPモデリングの優れたところは、天才が自分自身でも気が付かないレベルの事象も含めてすべて取り入れるためのスキルだということです。
一番わかりやすい例では、日本では職人が師匠から技を受け継ぐその方法です。
師匠は「よく見て、よく聞いて、よく感じて、観察して真似ろ」と言わんばかりに、左脳では教えません。
簡単に言うと、あのスキルの伝達方法が、NLPモデリングです。
師匠になりきってやってみて、トライ&エラーを繰り返し、師匠の技に近づいていく道が早いのです。
部分を真似ても全体は上手くいかず、全部を吸収して初めて師匠の技にたどり着きます。
このことに気が付き、「天才を真似ることが出来たら、普通の人がスキルを手に入れられるのでは?」という疑問からNLPモデリングが生まれています。
こちらもお読みください。→NLPのメタモデルとは?
NLP(神経言語プログラミング)の始まりNLPモデリング
NLP(神経言語プログラミング)は天才のモデリングから始まっています。
NLPはたまたま身近にいた3人の天才セラピストを研究対象にして始まりましたが、これは偶然だとも言われています。
当初の研究意図は、天才のスキルを手に入れたら普通の人も天才になれるのか?ということでした。
NLPを説明するのに「心理学」という言葉を使いますが、正式にはNLP=心理学ではありません。
心理学は統計を使います。統計には一定数の人数や研究方法に制限があります。
そもそもNLPの最初は3人の研究対象で、天才のスキルを手に入れるという学問です。
アプローチが違うので、心理学ではないという批判はありますが、本来心理学でないので批判されても困るとジョン・グリンダー博士は言っています。
欧米でも心理学と心理療法は別であり、心理療法は「いかにクライエントに効くか?」を求めていますから「心理学」とは少々道が違うのです。
分析で追いつかない天才の技を手に入れたい
3人の天才セラピストのスキルを手に入れる研究からNLPは始まりました。
一番研究対象として難しいと言われた天才は、現代催眠療法のミルトン・エリクソン博士です。
彼は精神科医であり、自分自身も難病を抱えていて、自分が難病と付き合うのに自己催眠なども取り入れています。
彼以前の催眠療法家は「定型文」を話して催眠をおこなっていましたが、ミルトン・エリクソン博士は「ただ話しながら催眠状態を作る」という天才でした。
実は、NLP創始者の2人がミルトン・エリクソン博士を研究する前に、別のチームが彼を分析しにいっています。
しかし、頭の良い研究者たちが結果的に「ミルトン・エリクソンの会話」は難しすぎて分析できないと、さじを投げてしまったのです。
そこで、NLP創始者の2人のジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーに話が回ってきて、NLPモデリングを開発して研究を始めたのです。
NLPモデリングは研究対象を「観察しなりきる」というものでした。
声や姿勢、表情などすべてになりきって真似をして、その後持ち帰って分析し、ミルトン・エリクソン博士とやり取りをおこないながら、彼の催眠言語パターンを解析していったのです。
NLP創始者の2人がいかにミルトン・エリクソンの博士のスキルを抜き出したかについて、ミルトン・エリクソン博士が前書きで記しています。
わたしは今こうして、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによる本書にまえがきを書いていますが、本書は、わたしの方法論を完全に説明し切れているとはけっしていえません。けれども、ふたりは、自ら明言しているとおり、わたしが自分でするよりもはるかにうまく、わたしのやりかたを説明しています。わたしは自分のしていることを理解していますが、どのようにやっているかは、とても説明できません。
リチャード・バンドラー、ジョン・グリンダー著『ミルトン・エリクソンの催眠テクニックⅠ言語パターン篇』(春秋社 2012/4/30)
こちらもお読みください。→ミルトンモデルとは?
天才に追いつくためには考えない
NLPモデリングのすごさは、このようにしてコミュニケーションやカウンセリング、コーチング、セラピーの天才スキルを手に入れたところにあります。
しかし、さらにすごいのは、このNLPモデリング手法は「どんな天才」にも応用できるということなのです。
例えば身近な憧れや、テレビで見る人など、そしてスポーツや音楽の習熟などでも使えるという点なのです。
私たちは、「習うより慣れろ」という言葉や「百聞は一見に如かず」という言葉は知っています。
頭で勉強するよりも体験が何倍も優れた成果を出すことを知っているのです。
ですが、なぜか知識を求めすぎて、悩みにはまることがあります。
あらゆる天才のスキルを手に入れるためには、自分という学習装置を活かすために、考えずにNLPモデリングをすることが一番なのです。
こちらもお読みください。→アップタイムとダウンタイム
NLPモデリングの方法のポイント
NLPモデリングをするには分析をしないことが重要です。
分析のメリットは、焦点化することで一部の観察には優れますが、デメリットとして盲点が発生することがあげられます。
人の脳はこの仕組みから逃れられません。
すべてを吸収したい欲張りなNLPモデリングでは、考えないことをおススメしています。
無意識で真似るには「無心」
無意識レベルで「感じ」真似るには無心が必要です。
ブルースリーの名言にもありますが、「Don`t think. Feel.」「考えるな。感じろ。」です。
考えるとぎこちなくなり、迷いや逡巡が生まれてせっかくのスキルを取り入れられなくなります。
いらないものは取り入れない心のフィルター
ただ、NLPモデリングには注意点があります。
なんでもかんでも吸収していますということです。
このブログでもアダルトチルドレンや毒親の話をしますが、生まれた時から親と接しているということは、無意識に親のモデリングをしているのです。
ですから、自分でわかっていても出来なかったり、嫌なはずなのに親の振る舞いと似たことをしてしまうことがあると思います。
NLPモデリングは無意識学習なので、この仕組みが働きます。
ですから、通常よりも「いらないもの」まで吸収する可能性があるために注意が必要です。
ジョン・グリンダー博士は、ミルトン・エリクソン博士をモデリングするにあたって、思わず「嫌だ」と言ってしまったそうです。
なぜなら、ミルトン・エリクソン博士は難病をいくつも持っていたので、無意識に余計なものまで吸収しそうで嫌だと感じたそうです。
そのため、無意識にフィルターをかけて、自分を守るという「フィルタリング」のワークを開発してから、ミルトン・エリクソン博士をモデリングしに行きました。
(フィルタリングはNLPのコースで学びます。※)
こちらもお読みください。→ミラーリングとは?
NLPモデリングの方法の手順
それではNLPモデリングの手順をお伝えします。
身近な人は影響が強いので、フィルタリングのワークが必要ですので、今はやめてくださいね。
テレビや想像の人であれば、そもそも情報の密度が薄く、良いところしか感じていないと思うので、やってみても大丈夫です。
NLPモデリングの手順は次の通りです。(簡易版です)
- STEP
なりたいモデリング対象を決めます
なりたい自分を設定して、逆算して「どのようなモデルの能力なら目標達成を実現できるのか?」と自分自身に質問してみましょう。
例えばプレゼンが上手になりたい!と思ったら、モデルとしてスティーブ・ジョブズを設定してみる等です。
- STEP
モデリング対象が近くにいるとイメージします
椅子に座っている姿でも、立ち姿でも構いません。近くにいることを鮮明に想像します。
鮮明にありありと姿を想像できる方が成果は感じやすいです。
五感を使って、何が見える(ステージやその対象の人とか)、何が聞こえる(話し声や音楽とか)を感じてみましょう。
- STEP
何も考えずにモデリング対象に自分を重ねます
無心になってモデリング対象の人に入りましょう。
着ぐるみに入ってみるようなイメージです。
そして、その人の動きや、見え方、聞こえ方、感じ方に合わせながら行動をしてみましょう。
その人の体験しているであろう状況に合わせ、表情や動きや姿勢、身振り手振り、思考や考え方、感情や感覚、価値観、信念、視点をあたかもモデリング相手のように経験していきます。
- STEP
他のどんな場面でこのモデリングが有効か想像しましょう
プレゼンなら実際にビジネスや仕事での現場を思い出して、リハーサルをしてみてください。
実際のリアルな場所で実践しても構いません。
上司や部下を目の前にして緊張するなら、その場面を想定して着ぐるみに入ってプレゼンをおこなってみましょう。
プレゼンに参加している状況の自分自身の感覚や価値観の違い、状況に対する感情の違い、今までとの相手の反応や影響のパターンの違いなどを想像して心理の変化を確認します。
自分に馴染んでしっくりくるようになったら終了です。
リハーサルで出来た振る舞いは、リアルな場面で出来る可能性が高くなっています。
NLPモデリングは簡易版をお伝えしていることをご了承ください。
こちらもお読みください。→サブモダリティーチェンジ
NLPモデリングの方法を学んで天才に近づく
NLP(神経言語プログラミング)を日本NLP学院ではカウンセリングやセラピー、コミュニケーションに特化してお伝えしています。
天才の心理スキルが学べるために、最初のコースだけでも自分と身近な大切な人の悩みを解決し、自分自身も相手も幸せにすることが出来ます。
NLPには実践するだけで様々な成果を出す、効果的な重要テクニックや学習理論などの方法が盛りだくさんです。
NLP(神経言語プログラミング)も職人のような学びなので、やればやるほど身に付きますし、自分の人生に活用することが出来て、なりたい自分に近づくことが出来ますよ。
NLP(神経言語プログラミング)の詳細はこちらです。→NLPとは?
トラウマ解消から自己実現まで叶える人生好転方法
トラウマを克服したり、自己実現するには、脳と潜在意識の使い方が重要です。
だからこそ、今まで囚われていたパターンから抜け出し、人生が好転するのです。
もし、人生をまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
人生をまるっと好転するには↓