人は起きる出来事や物事の受け取り方で、心の状態や能力・パフォーマンスが左右されてしまいます。
あなたは、自分のことでコンプレックスに思うことや、出来事に対して不満があったりしませんか?
もしも、それらが解消されて、さらに自分の長所になったら素晴らしいと思いませんか?
NLP(神経言語プログラミング)リフレーミングは、出来事のフレーム(枠組み)を変えて、マイナスと思われていた側面からプラスの側面を引き出す言葉による働きかけです。
リフレーミングを使うことで、考え方を変えてより良い生き方をすることができます。
- 出来事の意味づけを変えるリフレーミングとは?
- リフレーミングの活用の仕方
この記事ではNLP(神経言語プログラミング)のリフレーミングと、その活用方法について説明いたします。
目次
NLPのリフレーミングとは
NLPのリフレーミングとは、ある出来事や物事の枠組み(フレーム)を変えることで、その意味合いや考え方に変化をもたらす言葉を使ったNLPや心理学のスキルです。
例えば、その人の中で短所だと思われていた部分を長所に変えたり、ネガティブな思考パターンをポジティブな思考パターンに変えることも可能です。
主にカウンセリングやコーチングでは随所に用いりますが、繰り返しリフレーミングをすることで、どんどん視点が変わり、新たな気づきが起きたり、気持ちが楽になります。
リフレーミングの仕組み
リフレーミングの仕組みは、「ある出来事や物事を別の視点の枠組みで見直す」ということです。
リフレーミングを理解する前に、脳の仕組みのお話です。
私たちは「事実」だけを認識するということはとても困難です。
私たちは脳の仕組みから、事実に対して自動的に「解釈」や「意味づけ」せずにはいられません。
それは、私たちが生まれてからの経験の積み重ねによるもので、すべての人が逃れることは出来ません。
この主観によって、同じ出来事や物事を見たり聞いたりしても、人の反応は千差万別になります。
ですから、同じ生き方をして同じ境遇であっても、幸せを感じる人と不幸を感じる人に分かれてしまいます。
悩みというものも、何かの出来事に対して、私たちが主観で解釈してしまうから悩みなのです。
この悩みに対して効果を発揮するのが「枠組みを変える」リフレーミングという言葉のスキルなのです。
枠組みを変えるとは、映画の同じシーンを、どこから映してどのように切り取るか?と同じことだと考えてください。
切り取り方によっては、人の後ろ姿ばかり映してさっぱり意味がわからないシーンを、主人公の表情のアップにして素晴らしい感動シーンに出来るのです。
大きさや範囲を変えたり、アングルを変えたり、レンズを変えることでもシーンの映り方は変わるでしょう。
この仕組みを使って、物事や出来事を見る視点を変えたり、焦点を変える試みがリフレーミングなのです。
ネガティブな出来事を、自分にとって前向きにとらえなおしてモチベーションアップや、セルフイメージを変えることも出来ます。
出来事や状況に流されずに、意味をとらえなおすことで、可能性をキャッチしパフォーマンスを発揮することが出来ます。
上手に使えば、ピンチをチャンスに大逆転できるのがリフレーミングです。
『夜の霧』の著者でありオーストリアの精神科医であるヴィクトール・フランクルは第二次世界大戦中、ナチスの強制収容所で想像を絶する悲しみを味わいました。
両親、妻、子供、名誉、家、持ち物など、すべてを失ったのです。
それにもかかわらず、彼は「人間は常に、目の前の状況をどのように受け止めるかを選択する自由を与えられている。」という認識を持つことで、人間としての威厳を保ち続け、信じがたい悲劇を克服しロゴセラピー(意味中心療法)の創始者となり活躍しました。
意味のリフレーミング(内容のリフレーミング)
リフレーミングの一番わかりやすい例は、直接意味づけを変える方法です。
意味のリフレーミングのやり方は落ち着いて「他にどんな意味があるだろうか?」と考えてみることです。
例えば、コンプレックスを抱える相手とのコミュニケーションにも有効です。
相手が「仕事で失敗を恐れすぎてしまう」ということを感じていた場合に、「仕事をとても大切に考えているんですね」や「周囲のことも考えて行動する人なんですね」などと言うことで、相手の悩みに対して別の考え方の枠組みを与えることになります。
このコンプレックスを抱えていた人が、もしも「!」と腑に落ちたら、そのリフレーミングは成功していると言えます。
リフレーミングは出来事に対する見方や視点が変わることで、一気に短所が長所に変わることもあります。
また、もしもそうでなくても、枠組みの少しの変化でも気持ちの変化が起きることもあります。
大切なのはもとあったフレームに対する少しの変化です。
過去を許すリフレーミング
私がクライエントによく使うのは、クライエントのこんなセリフに対してです。
「子どもに怒りたくないのに、怒ってしまうんです。」
「子どもを傷つけたくないのに、傷つけてしまいそうになるんです。」
これらに対して、
「あなたは幼少期の親からの学びで、そうせざるを得なかったんですよ。」
「それに気が付いて変わりたいと思ったあなたは素晴らしいですね。」
「気が付いているのと、気が付いていないのとでは雲泥の差があるんですよ。」
「あなたも知らずにベストをしてきたんですよ。」
このような言葉を投げかけることで、クライエントは自分を責めることから少し距離が置けるようになります。
今までしてきたことは、しょうがないことで、これからの自分を建設的に作っていこうという気力が出てくるのです。
これらの言葉かけのリフレーミングは過去を許すという関わりになります。
かにまろ
「少しの変化」も続けることで「大きな変化」に変わっていきますよ。
育児のイライラへのリフレーミング
例えば、子どもが散らかしてしょうがないと困っているお母さんがいます。
毎日、片づけても片づけても散らかすお兄ちゃんと弟にイライラしまくりで、時には涙が出てしまいます。
そんなお母さんに対して、「毎日、散らかすくらい元気があって、お母さんが大切に育てたからなんでしょうね。」とリフレーミングしたとします。
その後、お母さんが散らかした子どもたちを見ても、まぁいっかと思えるようになったらリフレーミング成功です。
状況のリフレーミング
意味のリフレーミングは意味合いを変えることをおこないました。
状況のリフレーミングは「~しすぎる」などの悩みに対して使えるリフレーミング手法です。
過剰な何かの能力に対して、それを活かせる状況を用意してあげるというリフレーミング方法です。
例えば、先ほどの散らかし過ぎる兄弟の場合で考えてみます。
難しいことはなくて、この子たちはとても元気なので、その元気さを活かしてスポーツをすると能力が活かせるかもしれません。
例えば、「慎重になりすぎる」というコンプレックスで悩んでいる人には、間違ってはいけない細かい作業や仕事が向いているということが出来ます。
このように、「~すぎる」ことがらがどんな状況なら役に立つか?と考え直すのが状況のリフレーミングになります。
NLPのリフレーミングを人生に役立てよう
コミュニケーション相手がお子さんや職場の部下の場合に、モチベーションを上げたり、苦手なことに対して自信をつける関わりをすることも出来ます。
意識的にリフレーミングを活用して、相手の心を元気にしてあげましょう。
その際、コミュニケーション相手とのラポールが深まると、もっと効果的に使うことが出来ますよ。
NLP(神経言語プログラミング)は人生を豊かにして充実させる方法なのです。
NLP(神経言語プログラミング)の詳細はこちらです。→NLPとは?
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