世の中に子どもに謝らない親いますよね。
もしも何か失敗や勘違い、間違いがあっても「ごめんね」という謝罪の一言があると、どんな人間関係であってもコミュニケーションがスムーズになります。
しかし、「毒親育ち」の人のカウンセリングをしていると、「あれ?もしかして人生で今まで一度も親に謝ってもらったことないですか?」という場面に出くわすことがあります。
一番身近な親が、生まれてこの方一度も謝らないような家庭では、生活の中で健全な心の交流がなく、心の安心感が育まれにくいです。
そのような家庭で育った子どもたちは大人になっても生きづらさを感じます。
- 毒親はなぜ謝らないのか?心理的な理由は何か?
- 謝らない毒親の対処法はあるのか?
毒親が謝罪できないという行動は、とても理解に苦しむものがありますね。
そうまでして、謝らない毒親の心理状態はどのようになっているのか?そして対処法はあるのか?
この記事では、子供に絶対に謝らない毒親の心理をわかりやすく説明しています。
目次
毒親はなぜ謝らないのか?毒親が良く言うセリフ
毒親とは、虐待や言葉の暴力や過干渉、共依存などで、子どもの健全な成長を邪魔する「毒になる親」のことです。
そのような毒親の行動の特徴に、「謝罪しない」という特徴があります。
では、毒親はなぜ子どもに謝らないのでしょうか?
まずは、カウンセリングなどでよく聞かれる、毒親のセリフから見てみたいと思います。
「子どもより大人が正しい」というセリフ
毒親のセリフで多いのが、「子どもよりも大人が正しい」というセリフ。
子どもよりも大人が先に生まれたから、大人をちゃんと尊敬しなさいとか、反抗自体を許さないという毒親がとても多いのです。
その他にも、「母親」だから「父親」だから偉いという言葉を使うこともあります。
まず、こんな子供だましの理屈を言うこと自体が問題ですし、子どもの存在に対して尊重の意思を感じられません。
たとえ、子どもが大人よりわからないにしても、最初から全否定することは子どもの人格形成に悪影響を与えます。
子どもの「思い」や「感情」には決して寄り添わず、答えてくれないのも毒親の特徴です。
毒となる母親の特徴の詳細はこちらです。→毒親の母親の特徴
「子どもは親の言うことを聞くもの」というセリフ
上と同じように「子どもは親の言うことを聞くもんだ」というセリフがあります。
今時、そんな人いるんだ?とびっくりするかもしれませんが、その理屈の幼稚さに気が付かない人はいるのです。
ある意味で部分的には、子どもは素直に親の言うことを聞いた方が良い場面は多々あります。
知らないことは学び、成長するためには素直さがとても必要です。
ただ、毒親の場合は「言うことを聞かせるために、言うことを聞かせる」といものであって、例外がないのです。
子どもに対して、親が自分の失敗すら謝らないようなことや、親の責任を放棄するようなことががたびたび起きると、子どもに人間不信が生まれます。
そのように育てられた子どもは、大人になっても人間関係を構築するのに困難を感じるようになります。
「全部あなたのため」というセリフ
毒親の中には「全部あなたのために考えているのに!」と言って逆切れしてしまう人も多いです。
本来は、「あなたのために」と思うなら、まず相手の心の本音を聞いてあげるのが大切です。
しかし、そのような毒親は本当に必要なことはせずに、「自分のしたことに感謝しろ」と言いがちです。
毒親は、勝手な思いで自己満足でしているのに、「あなたのために」という言葉を投げるので、幼い子どもには「それを裏切って怒らせる自分がひどい子どもなんだ」という思いを植え付けます。
そうやって、毒親は子どもに罪悪感を与えるほどに、自分の自己満足を叶えようとします。
自責の念を背負わされた子どもは、毒親に反抗心を抱くたびに自分を罰したりします。
そして、自分に自信がなくなったり、自傷行為をするような子どもも出てきます。
罪悪感を植え付ける毒親の詳細はこちらです。→毒親が罪悪感を植え付ける?
絶対に言い返す毒親
毒親と話していると子どもは大変疲れると言います。
なぜなら、子どもの話を「受け止めて」、それについて素直に「返す」というキャッチボールが出来ないのです。
毒親は「ああ言えばこう言う」の繰り返しで、一向に子どもが聴きたい答えは言いません。
子どもが謝って欲しい時も、例えば毒親の母親は次のようなセリフで話をすり替えます。
- 「私のことばかり言っているけれど、あなたはどうなの?あなただってやってるじゃない?」
- 「そういうこと言うけど、あなたに言われるたびに傷ついているのよ」
- 「どうして一生懸命している私が謝らなければいけないの?」
このように毒親は、「自分が謝る」というただ一点を避けるために、言い返しまくります。
自分の子どもには人生で一度くらいは謝ってくれればいいのに、と思うのですが本当に謝りません。
ただ、一言素直に「ごめんね。つらい思いさせたね。」と言って欲しいだけなのですが。
適当にしか謝らない毒親
毒親はいざとなると適当に「はいはい、じゃあ私が悪いのね」と開き直って返事を返します。
そんな返事をされて、謝ってもらったと感じる人はいないわけです。
それなのに「謝ったじゃない!!」と言って逆切れしてきたり、落ち込んだりするわけです。
毒親は自分の感情は大切なので、相手の感情は別にして、感情のままに接してくることがあります。
親がかたくなに謝らない心理の理由
毒親の両親の過去も、おそらく自分の親子関係が機能不全家族の可能性が強いです。
そのため、健全な子育てに対する必要な理解や具体的な方法が、毒親自身の中にないのでしょう。
毒親も健全な心が育っておらず、自分の心はぐらぐらしていて、相手の気持ちに寄り添う暇がありません。
では次に、謝らない毒親の心理的な理由・原因を探ってみたいと思います。
機能不全家族の詳細はこちらです。→機能不全家族とは?
悪いことをしている自覚がない
そもそも毒親が「自分のしていることが悪いこと」という自覚がない場合があります。
子どものプライバシーに勝手に踏み入ったり、部屋を勝手に物色したりするようなことです。
このような場合、毒親はただの自己満足でしているのですが、相手のためという思い込みが強すぎて、悪いことをしているとは思わないのです。
プライバシーを侵害してくる毒親の詳細はこちらです。→毒親のプライバシー侵害
謝罪を負けと思っている
謝罪を負けと思う毒親は多いです。
本来、人は平等と思っていれば、立場や状況によって誰もが失敗をするし、誰もが人に迷惑をかけることは当たり前です。
一生懸命、相手のために頑張っていても起きることは起きるのです。
それを、謝る行為、そして許す行為というものは、人間関係の構築の上でとても大切なことです。
そこが簡単に出来る人というものは、とても自由な心でのびのびとしています。
ですが、毒親は勝ち負けの意識が強く、絶対に譲らないところがあります。
常に優位に立ちたい、優越感に浸りたい
常に優位に立ち、優越感に浸りたいのは、心の根っこがぐらぐらな人です。
自分を脅かすような存在は排除し、自分に意見を言えない人やもので周囲を固めます。
毒親の中には、子どもをペット化する人がいますが、そうすることで子どもは自分を評価しなくなるのです。
優越感に浸りたい人間は他者の評価を恐れます。
ですから、相手が子どもであっても自由な意思表現や感情表現を奪い、お人形のように言うことを聞かせようとするのです。
このような人にとって、謝罪は一種の評価を他人に与えます。
毒親は自分の優位性が揺らぐことを本能的に嫌います。
毒親が簡単な謝罪すら全力で拒否するのはこのためです。
常に優位に立ち子どもを支配したい毒親の父親の詳細はこちらです。→毒親の父親の特徴
自己肯定感の低さ
心がぐらぐらなのは、自己肯定感が育まれていないからです。
自己肯定感というものは「ありのままの自分」がOKという感覚です。
自己肯定感が育まれていないと、上で書いたように誰かの評価に敏感になります。
自己が確立できていないので、評価されることを恐怖に感じてしまうのです。
ですから、その裏返しで、自信ありげに見せる人や、ブランド物で周囲を固める人やプライドが高そうな人は、実は自信がないということもあります。
子どもを所有物と思っている
先ほど毒親は子どもをペットと言いましたが、所有物のように感じている毒親もいます。
例えば、子どもを自慢や見せびらかしに使って、自分の見栄を満足させようとする毒親がいます。
この場合、毒親は子どもを理想化したり期待通りにしようとしているので、子どもの意思は抑え込まれています。
ですから、やはり子供を尊重するという感覚をもっていません。
ペットや所有物は、毒親を脅かすことはないので、いつまでもそうあって欲しいと毒親は願っています。
所有物扱いされるアダルトチルドレンのタイプはこちらです。→アダルトチルドレン:プリンス(プリンセス)とは?
対等という立場が苦手
毒親も毒親育ちの可能性があると言いましたが、彼らは対等な立場が苦手です。
「対等な立場」という関係性を学んでいない可能性があるのです。
例えば、共依存の両親では、どちらかが弱者になり、どちらかがその世話をするという形になります。
また、支配的な親がいた場合、片方の親はそれに従うというタイプになります。
このように、どちらかが支配側、どちらかが服従側という形を見てきた子どもは、自分自身を対等な人間関係に置くことがわからなくなります。
そのため、毒親が子どもに対して支配側に回ろうとすると、謝罪をしないような毒親になるのです。
対等でない立場の代表の「共依存の親子関係」の詳細はこちらです。→アダルトチルドレン(AC)の共依存の親子関係とは?
表現せず防御に徹する
先ほどのように毒親が服従側に回っても、謝罪をしないということが起きます。
このタイプは、怒りに対して固まったり、先回りして余計な気を回すので、単純に謝るということが出来ません。
普通に謝るということが出来ている家庭を想像したらお判りでしょうが、謝るという行為は簡単に日常的におこなわれている行為です。
それは、先ほどから触れているように、対等な関係であればあえて問題にもならないレベルの話なのです。
責任を取るという行動を避ける
毒親のタイプの中には責任を取りたくないものもいます。
同じように自分の意思を奪われてきた毒親は、自分のやっていることは、誰かのせいという感覚をもっているのです。
ですから、無意識的に責任をとりたくないために、謝るという行為自体を避け続けることをします。
毒親育ちの特徴はこちらです。→毒親育ちの特徴とは?
謝らない毒親への対処法
それでは、謝らない毒親にはどのように対処すればいいのでしょうか?
果たして謝らせることは出来るのでしょうか?
あきらめましょう
毒親を変えることは非常に難しいです。
まず大前提として、自分が変わりたいと思うようにならないと人は変わりません。
毒親の傾向として、自分が可愛い自己愛系の人が多いので、まず他人のせいになります。
毒親が自分のことを変えたいと真摯に考えることはありません。
ですから、まず、あきらめたうえで対処を考えます。
距離を置く
物理的な距離をおけるような引っ越しはお勧めです。
出来ないようなら、時間をずらしたりして極力影響されないようにしましょう。
心の平穏を保つことが重要です。
また、心の距離を取ってしまうことも大切です。
いつか時期が来たら、本当の意味で離れてしまおうと思うくらいに決心を固めましょう。
講座やカウンセリングを受ける
謝らない毒親の影響は、あなたの考え方や価値観、行動などに響いています。
自分が子どもに同じようなことをしているな?と感じたり、生きづらさを感じるようなら、NLPの講座やカウンセリングで過去を癒すことをお勧めします。
あなたが経験した過去を、すっきりさせることで、毒親の縛りから抜け出すことが出来ると、今までと違う人生が見えてきます。
自分の周囲に集まる人間関係も変わってきますよ。
NLP(神経言語プログラミング)は人生を豊かにして充実させる方法なのです。
毒親育ちの生きづらさを変える方法
毒親育ちを克服するには、潜在意識がもっている過去の経験のつらい記憶を癒していくことが近道です。
そうすると、今まで囚われていたパターンから抜け出します。
もし、毒親育ちも人生もまるっと改善したいなら、どうぞ↓をご覧くださいね。
毒親育ちも人生もまるっと好転したいなら↓