カウンセリングやコーチングをしたい方はステートという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
NLP(神経言語プログラミング)のプラクティショナー(実践家)にはステートマネジメントが非常に求められます。
なぜなら、クライエントの成果はカウンセラーやコーチのステートに大きく依存しているからです。
ステートとは状態を指す言葉であり、カウンセラーやコーチの状態がとても大切なのです。
つまりは良い状態で居続けることが、クライエントにも良い影響を与えるのです。
- NLP(神経言語プログラミング)のステートとは
- ブレイクステートなど、ステートの種類と使い分け
この記事では短期療法のNLP(神経言語プログラミング)大切にするステートについてくわしく説明しています。
ステートは私たち人間関係のコミュニケーションにおいても重要かつ必要な役割をしています。
目次
NLPのステートとは
NLP(神経言語プログラミング)のステートとは、心身の状態のことを言います。
状態というとざっくりですが、ざっくりとすべてのことをステートと言っています。
ステートを整えるという時には、体調面はもちろん、心理的な状態や姿勢、呼吸などもすべて含まれます。
NLPのステートという言葉の使い方と種類
NLPのステートという言葉は、単体ではどんな状態のことも言います。
自分の状態や相手の状態に気が付いて、介入し、ステートマネジメントをし、良いステートを保つことが重要です。
私たちは実はステート(状態)に思考や行動、能力が左右されています。
例えば、寝起きが苦手な人なら、寝起き間際に話しかけられてイライラしたり、風邪を引いたらパフォーマンスが落ちます。
当たり前に思われるかもしれませんが、ステートを前提に私たちのパフォーマンスが変わっているのです。
緊張していたり焦っていたら良いパフォーマンスは発揮できません。
メンタルの不調になりやすい人は、トラウマを抱えている場合が多く、常日頃から緊張や不安の度合いが高い場合があります。
インステート
インステートとは、「ある状態に入る」ことと、その方法を言います。
例えばNLP(神経言語プログラミング)のワークにおいて、ビジネス上の苦手な上司を克服したい場合で説明します。
ワークのためにはクライエントは、ある時点の仕事での苦手な上司と自分のやり取りの体験をイメージして思い出します。
その時には、過去の状況の記憶を思い出し、内的な記憶の中で五感を働かせてフィーリング(主観的な気持ち・感覚・感情)を出します。
このように、ダウンタイム(自分の内面に意識を向ける状態)になり、ある状態に入ることがインステイトです。
NLPのカウンセラーやコーチは、クライエントに対してスムーズに深くインステイトさせる必要があります。
こちらもお読みください。→アップタイムとダウンタイム
ブレイクステート
ブレイクステートとは、「ある状態から抜け出す」こと、その方法を言います。
身体をゆすったり、腕や足をバタバタしたり、頭を振って「気持ちを振り払う」イメージをします。
例えば、先ほどの苦手な上司とのやり取りを思い出し、緊張や焦りが出たとします。
その後で、この記憶から来たフィーリング(気持ち・感覚・感情)を振り払う(ブレイクステート)するのに、身体をゆすったりするのです。
ブレイクステートには様々な方法があり、下を向いている人に上を向かせたり、あえて考えて応えるような簡単な質問を投げかけることもあります。
表情や姿勢を変えたり、意識を別の方向へもっていくと、ステートが変わるのです。
ワークの最中にリセットさせるために、「今日の朝ご飯は何ですか」などの質問をして、あえて一旦リセットすることもあります。
それはワーク前とワーク後の変化を確かめるという場合や、主観と客観の視点を切り替えるときなどです。
また、ネガティブな気持ちで頭がぐるぐるするときなどに、ぐるぐるを止めるブレイクステートもメンタルのマネジメントには重要です。
ステートマネジメント
ステートマネジメントは、自分の状態を調整し整えることです。
人生で成功している人はステートマネジメントに優れています。
コントロールという言葉を使いがちですが、人にコントロールされることは嫌なので、自分にもマネジメントという言葉を使うとよろしいかと思います。
NLPプラクティショナー以上は、ステートマネジメントの重要性を知り、身につけることを求められます。
カウンセリングやコーチングにおいては、カウンセラーやコーチのステートが特に重要です。
ラポールが取れて、ミラーリングが始まるとミラーニューロンが働き、クライエントがカウンセラーやコーチのモデリングをし始めるからです。
そのため、ジョン・グリンダー博士はNLPプラクティショナーに、常にステートを選択できることを求めていました。
良いステートとは「無」「ノーマインド」や「ハイパフォーマンス」「フロー」の状態です。
このような状態では、左脳的な返答ではなく、右脳的な無意識が活性化したセッションをおこなうために、相手の無意識にも届く関わりが出来ます。
あれこれ戸惑わずに、自分のもてるベストなセッションをおこなうために、ステートマネジメントは重要なのです。
こちらもお読みください。→ミラーリングとは?
ノーマインド状態
ノーマインド状態はステートの中の良い状態の一つです。
何にも囚われずに、あるがままを見つめられている雑念がない「無」の状態です。
解釈をしないので「不快」に引きずられることもなく、考え過ぎて迷路にも入らない状態です。
雑念がない状態の一つに完全なアップタイムにいる時があげられます。
アップタイムは五感や意識を外に向けているために、自己の内側に入りません。
この時、頭は静まり、少しの間続けているとスッキリしてきます。
力を緩めて、周辺視野(瞳孔を開いて広く見る目)をすることでも、この状態になれます。
こちらもお読みください。→アップタイムとダウンタイム
ハイパフォーマンス状態
ハイパフォーマンス状態は高機能の活性化した状態です。
ノーマインドの一つの状態ですが、一般的にゾーンやフローと呼ばれる開いた集中状態です。
アドバンスドNLPではハイパフォーマンス状態をゲームをしながら作り出します。
脳内でドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが一定以上出て、混乱しながらも無になり囚われない状態になっています。
混乱というと悪いイメージですが、考えられなくなっているメリットとして、迷いや逡巡がありません。
ですからベストパーフォーマンスを出せる状態です。
この状態は、苦手や緊張場面など多様な場面で使えて、様々なネガティブな状態に打ち勝てる特殊なステートです。
NLP(神経言語プログラミング)のワークにおけるステート
NLP(神経言語プログラミング)ワークにはステートマネジメントをするワークが多いです。
それだけ、カウンセリングやコーチングにおいてステートは重要視されます。
大きく分けると、ワークのアプローチは2種類になります。
- ステートからアプローチして、悩みなどと統合するワークが一つ。
- 悩みの場面を変えながら、最終的にステートを変えてしまうワークが一つです。
どちらにしてもNLP(神経言語プログラミング)は構造的なアプローチのため、クライエントの人生に望ましい変化をもたらしていきます。
また、最重要ポイントはカウンセラーやコーチ・セラピストのステートマネジメントです。
あらゆるクライエントや状況に対応するためには、一定の練習が必要になります。
NLP(神経言語プログラミング)の詳細はこちらです→NLPとは?
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