あなたは目で心の動きがわかると言われたらどう思いますか?
NLP(神経言語プログラミング)では目の動きを使って、五感の優位タイプを知ることなどが出来ます。
- アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)とは?
- 目の動きでどこまで心が読めるのか?
この記事ではNLPのアイパターン(アイ・アクセシング・キュー)をわかりやすく説明します。
目次
NLPのアイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)とは?
NLPのアイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)とは、脳内の記憶など内的な五感の感覚にアクセスするときに、特徴的に表れる目の動きのことです。
記憶など、と言ったのは脳内でイメージを構築(創造)する場合も同じく動きが出るからです。
視覚・聴覚・触覚(体感覚)においてそれぞれアクセスする際に違いがあり、一般的には目が上に動けば視覚領域にアクセスし、左右に動けば聴覚領域に、下に動けば触覚・体感覚領域にアクセスしていると言われます。
目は口ほどにものを言うが…
アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)を学んで、目の動きに関して観察することは多々あります。
私の経験でしかありませんが、NLPカウンセリングやコース受講生様には、「傾向」として間違いはないようです。
ただ、傾向なのではっきりと動きのわかりにくい人もいらっしゃいます。
中には、左右逆転する人もいます。(左利きの人の5割と言われます)
そして、肝心な「アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)で心が読めるか」という話ですが、はっきり言って読めませんし、読んでいると勘違いしない方が良いです。
私も「心が読めるんですか?」とびっくりされることはありますが、クライエントの心に寄り添い、アイ・パターンも使い、意図を汲んでセッションをおこなうのでクライエントが「そのように勘違いする」だけです。
これを、コーチやカウンセラー側が「心を読める」と勘違いしないようにしましょう。
相手の心を当てに行く「読心術」はミルトンモデルではありますが、それは大きなセッションの流れの一つなので、本当に読んでいるのではなく、「読んでいるように勘違いさせてラポールを築いている」のが正しいのです。
相手の心が読めるなどと言った瞬間に誠実性が落ちていますので、職業コーチやカウンセラーは注意しましょう。
ちなみに、占い師さんが心を読んでる風に話す方法は、「コールドリーディング」という、ちょっとしただましのテクニックです。
さらに、メンタリストのダイゴさんがだいぶ前にやっていメンタリズムは、目などを見てyesとnoの反応を引き出して、言葉の誘導と合わせて当てる(当てたように思わせる)テクニックです。
アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)で出来ること
アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)で出来ることは、相手の目の動きや目線を見ることで、コミュニケーション相手が今この瞬間どの情報にアクセスしているか?ということを知ることです。
相手の優位感覚タイプがわかれば、その優位な五感に合わせて情報を伝えてあげると、相手の理解が増しやすいのです。
例えば、上に目が行きやすいのであれば視覚にアクセスしている可能性があるので、写真や絵を使ったり、身振り手振りで話したり、視覚的な表現を使って説明すると良いでしょう。
仕事の営業やプレゼンで成果を上げたい場合は、このように相手の優位感覚タイプがわかると、交渉がスムーズにはかどります。
同じように、相手の目が横にいく傾向であれば聴覚タイプなので、説明や音の表現を交えて話す方が、相手の理解力が増します。
そして、触覚(体感覚)タイプであれば、身体にまつわる感覚表現を入れていくと相手に伝わりやすいのです。
しかし、アイ・パターンの注意点があります。
相手が記憶をすでに思い出している場面では、思い出した風景の中で目が動いたり、思い出している状態に深く入っていると一転凝視などが起きます。
ですから、常に一定の動きをするわけではありません。
また、動揺していたら「ふるふる」しますし、人によって個性が目に表れます。
そのため、アイ・パターンだけではなく、相手の現状を観察しながら、経験値を上げることは必要です。
思い込みや観察不足で決めてかかると失敗することがあるのです。
それでは、目の動きによって五感のどこにアクセスしているかを見てみましょう。
相手の五感の違いがわかるモデルはこちら→NLP VAKモデルとは?
アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)の図
アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)による目の動きはこちらの図のとおりです。
この図を基に説明していきます。
左上を見る(Visual Remembered)
左上を見るときは、過去の記憶の視覚イメージを思い出すときです。
一か月以内で楽しかったことを思い出して、その周囲の風景を思い出してみましょう。
その時おそらく左上を見る人が多いです。(以下、すべて反転している人もいます)
試しにちょっとディズニーランド(どこでも)に行った時の、入口の風景を思い出してください。
あなたはどっちに動きますか?
右上を見る(Visual Constructed)
右上は視覚イメージを構築するときにアクセスします。
ものによっては「嘘」をついているという説明がありますが、嘘というよりは「選択」や「構築」が正しく、慎重に吟味して話すときは右上にいく可能性があります。
嘘と決めつけて喧嘩しないようにしてくださいね。
試しに先ほどのディズニーランドの入口にいるミッキー〇ウスをドラ〇もんにしてください。
先ほどと反対の方向へ目が動くと思います。
左横を見る(Auditory Remembered)
左横に目が動くときは過去の記憶の聴覚にアクセスしている時です。
同じように一か月以内に楽しかった場所での音を思い出してみましょう。
誰かの声?音楽?雑踏の音?
これらを思い出した時におそらく、左横に目が動くでしょう。
試しにディズニーランドの入り口で流れている音楽を思い出してください。
どっちを見ましたか?
右横を見る(Auditory Constructed)
右横は音を選択や構築するときに見る傾向があります。
試しに、ディズニーランドの入口で流れる曲を盆踊りの曲にしてみましょう。
先ほどと反対を見ませんか?
左下を見る(Auditory Digital)
左下は内的対話(聴覚的内部音)と呼ばれます。
要は心の中の独り言です。
ここ一か月でいった楽しかった場面を思い出して、その時なんて思いましたか?
「わぁ楽しいなぁ」と心の声を思い出した時に、左下を見ていることと思います。
右下を見る(Kinesthetic)
右下は触覚や体感覚です。
楽しかった時のことを思い出して、心で感じたことや、日差しが暖かいとか風が吹いている感覚など、体感で感じたことを思い出すときは右下を見やすいのです。
わくわくした感じなども右下を見て思い出します。
NLPのアイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)を役立てましょう
先ほど注意と言いましたが、アイ・パターンを学んでクライエント様の様子を深くわかるようになったのは事実です。
ただ、「これだけで心が読める」のではない、ということだけ理解して日常的に役立てていけば問題ありません。
アイ・パターン(アイ・アクセシング・キュー)は相手の心の情報を知る一つの手がかりとしてとても優れています。
NLP(神経言語プログラミング)は人生を豊かにして充実させる方法なのです。
これらはNLPベーシックコースで学んで身につけることが出来ます。
NLP(神経言語プログラミング)の詳細はこちらです。→NLPとは?
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