NLP(神経言語プログラミング)では、カウンセリングやコーチングにおいて様々な方法でワークをおこないます。
このワーク時には、クライエントの意識の方向を区別して認識することが必要で、理解が出来ると実践するワークの効果を上げやすくなります。
また、意識の状態の違いを知り活用できると、メンタルを整えることが可能です。
- アップタイムとダウンタイムとは?
- アップタイムとダウンタイムの例とメリット
- 瞑想状態やゾーン状態など
この記事を読むとNLP(神経言語プログラミング)のアップタイムとダウンタイム、意識と無意識、瞑想やゾーン状態の関連がわかります。
目次
NLPのアップタイムとダウンタイム
アップタイムとダウンタイムという言葉は、意識が外に向いているか、自分の内側に向いているかの違いを表す意味で使われます。
私たちは日常生活を送りながら、意識や五感を外の世界に向けたり、自分の内面の思考や過去の記憶に向けたりを繰り返しています。
意識が自己の外部に向いている状態を「アップタイム」と言います。
例えば、初めての場所に向かう時は、意識はアップタイムになっている時間が多いです。
スマホを見ながら今どこにいるかを確認して、これから乗る電車や初めての道、交通状況などや人の動きを把握しないといけないために、意識を外に向けつづけているのです。
逆に意識が自己の内側に向いている状態を「ダウンタイム」と言います。
例えば先ほどは初めて行く場所の例でしたが、もしも何度も通いなれた道なら、考え事をしながらでも到着してしまったという経験は誰にでもあると思います。
この意識が内面に向かっている「考え事の状態」は、ダウンタイムと表すことが出来ます。
アップタイムとは
アップタイムとは五感が自分の外に向かっている状態です。
「今ここ」という表現も出来て、意識的に使えると実は様々なメリットがあります。
今ここにいる状態
「今ここにいる」状態について聞いたことがあると思います。
今ここって何でしょうね?
アップタイムは「今ここ」の状態です。
難しいことはなくて、五感を外に向かって働かせればOKです。
自分が今いる場所で、「見える、聞こえる、感じる」ものを10個ずつくらいあげてみましょう。
解釈せずに、天井が見える、床が見えるなど事実を確認します。
解釈しだすと自分の中に入ってしまいます。(天井が汚いは解釈です)
他のことは何も考えないで、外を感じることが掴めれば、それが「今ここ」です。
ダウンタイム(自分の中)に入らないので雑念がありません。
一つの瞑想状態なので、続けているとスッキリしますよ。
歩行瞑想などの瞑想修行状態
写真おかしくない?大丈夫です。料理もアップタイムです。
お坊さんの修行で、「食事や掃除も修行だよ」と言われますが、あれもアップタイムに居続けることのメリットを感じているのだと思います。
また、普通の瞑想というよりも、歩行瞑想などで足の動きを感じながら歩く場合はアップタイムです。
先ほどもお伝えしましたが、アップタイムにいると雑念がないために、頭がすっきりします。
ゾーン状態(アップタイムトランス)
ゾーン状態(フロー状態など)もアップタイムですが、NLP(神経言語プログラミング)では、アップタイムトランスと呼びます。
アップタイムでも特殊な状態で、囚われがなく、ハイパフォーマンスが期待できる状態です。
まったく囚われていないので、考えずにベストをする状態です。
アドバンスドNLPではこの状態をゲームで作ります。
無意識が情報を拾う状態
アップタイムにいるとリラックスしているために、無意識が情報の受け取りをしやすくなります。
通常状態では、ダウンタイムでなくても意識がフィルターをかけてしまうため、情報の収集が狭められてしまいます。
無意識が情報収集をしやすい状態にしていると、並外れた対応が出来るのです。
NLP(神経言語プログラミング)では、相手の状態の観察にアップタイムを使います。
アップタイムに居続けると
アップタイムに居続けると、「今ここ」に居続けるので悩みはありません。
悩みというものは「脳内」にあるのです。
過去の後悔も未来の不安も、実は頭の中にあります。
本当は、今ここの連続しかないので、「今何を選択するか?」しかありません。
幸せを感じる人は、今この瞬間にベストを選択します。
アップタイムの例ですが、料理が趣味な人は、料理を作る時にアップタイムにいますので、スッキリするはずです。
自然の中で散策したり、スポーツをする時もアップタイムになるために心が軽くなります。
逆に「今ここ」にいなければいけない時(スポーツや格闘技など)にダウンタイムに入って考えてしまうと、ミスを起こしたりいい結果が出ません。
カウンセリングやコーチングでは
アップタイムにいることで、キャリブレーション(観察)が深くおこなえます。
自分の無意識の受け取りが深くなっているので、相手の微細なメッセージや無意識的な表現、言語表現なども合わせて相手にぴったり合わせた対応が取れる状態です。
カウンセラーやコーチがダウンタイムに入っていると、相手のことを置き去りにしてしまうので、良いセッションが出来ません。
こちらもお読みください。→キャリブレーションとは?
ダウンタイムとは
ダウンタイムとは自分の中に入っている状態です。
私たちは日常的にはダウンタイムに入ることが多いです。
思索にふける
何かをじっくり考えるときはダウンタイムです。
外からの刺激が来て「考えられない」とイライラするときは、ダウンタイムに入りにくくて外的な刺激が邪魔だと思っているのです。
ただ、悩んでいる時も同じようにダウンタイムになります。
建設的な考えなのか、ぐるぐる悩んでいるのか、見極めましょう。
もしも悩みモードなら一旦アップタイムになった方が良い考えが出てきます。
瞑想状態
座禅などの瞑想状態の時はダウンタイムになりやすいです。
自分の中で様々なイメージがわいてきたりする状態です。
座禅はダウンタイムにいながら、ただそれらを見つめて呼吸と姿勢で拮抗し、手放していく一種のワークだと思っています。
催眠状態(ダウンタイムトランス)
催眠状態になっている時は完全なダウンタイムです。
この状態はダウンタイムトランスといいます。
ダウンタイムにいる中で、無意識的に活性化し、変容を起こす特殊な状態です。
カウンセリングやコーチングでは
カウンセリングやコーチングでは、NLP(神経言語プログラミング)のワークをおこなうときにダウンタイムにあえて入っていただきます。
過去の状態をはっきりと思い出していただくために、ダウンタイムにはいってもらい、それからワークを始めることが多いです。
ワークをする時はダウンタイムを活用しますが、状態が優れない方には、アップタイムにいていただいたり、良いダウンタイムのイメージワークをおこないます。
アップタイムとダウンタイムを使い分ける
アップタイムとダウンタイムを使い分けるには、学んだ上に練習が必要です。
NLP(神経言語プログラミング)では瞑想などについても仕組みが理解できて、穏やかな心になるコツが掴めますよ。
日本NLP学院のアドバンスドNLPのコースでお伝えしています。
NLP(神経言語プログラミング)の詳細はこちらです。→NLPとは?
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